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魂の鳥


鳥は人間とは異なり、空を自由に飛べます。

したがって人間にとって鳥は、何ものにも制約されない自分自身のを表します。

皆さんは『安寿と厨子王』のラストシーンを、覚えていますか。


ラストシーンで、二人の盲目になっています。

さらには、を追っています。


母が盲目になるとは、「母が厨子王のことはもう見えない」ということです。(安寿は、すでになくなっていました)。母との関係が、一定以上はなれることが成人になることです。即ち厨子王が成人するためには、盲目に母がなる必要があったのです。


そして母が追うは、母の魂の拠り所である安寿と厨子王を指しています。その雀に、母は囲まれているのです。


『安寿と厨子王』のラストシーンは、こう考えられます。


母は自分の魂の拠り所である自分の子ども、安寿と厨子王に囲まれている。

でも、目は見えない。ただ、その姿を追うことしかできない。



ただ、それこそが厨子王が成人するために本当に必要なことだったのです。