子供の頃、
私は、母に手伝いを頼まれたときに、
絶対に「イヤ」と言わない、
と決めていました。
いつ頃からだったか、わかりませんが。
外に出て人と話すような用事のときは、イヤだと言ったかもしれませんが、
料理の手伝いだったり、
お風呂掃除だったり、
そういうことは、
絶対に断らないことにしていました。
なぜかというと、
母が仕事などで大変だということをよく知っていたからです。
少しでも助けてあげなくてはいけない…と。
でも、その割に、
自分から「手伝うよ」とは、言えない子でした。
恥ずかしくて、
言えませんでした。
母が忙しそうに料理しているときは、
何か手伝えないかなー、手伝ってって言われないかなー、と思って、
リビングから時々キッチンを見ていました。
「何か手伝おうか?」と言えない自分が恥ずかしくて、
忙しいふりをして、自分の部屋にいることもありました。
本当は、
料理の手伝いをして、
母の役に立ちたかったし、
手伝いながら、料理を覚えたかったです。
でも、
「これを混ぜて」とか、
「この皮をむいて」とか、
頼まれたときにしか、
手伝いはできませんでした。
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