私は戦争が終わって5年後に生まれた

戦争を知らない子供たち世代だが、

子供たちの読む漫画には戦争物が多かった。

しかも漫画の中での日本は戦争に勝っていた。

現実に日本がアメリカに負けたことはさておき

漫画ではゼロ戦がグラマンを撃墜していた。

まだウルトラマンも戦隊ヒーロー物もなかった時代

戦闘機や艦船のプラモが人気で子供たちは全ての名前を

知っていたしそれらがヒーローだった。 

安保闘争を闘う二つ上の世代とは不思議に隔絶していた。

先日犬が鍋にされていた話を書いたが

そこからはさほど遠くない所に25メートルプール半分位の

大きさのおわん形の穴があった。

米軍の落とした一トン爆弾が爆発した跡だと聞いた。

子供たちはその5メートル位の深さの穴を駆け下り

その勢いでまた駆け上がると云う遊びに使った。

あるとき市のどこそこの地区に米軍の戦闘機の残骸が

あるらしいと噂になり自転車をつらね見に行った事があったが

そんな物が現実にあるわけもなく戦争は

遠い昔の話になろうとしていた。

ミーン・ミンミンミンミンミーと

近くでミンミンゼミが鳴いている。

このセミの鳴き声、私の育った福島ではあまり

聞かなかったと記憶している。

だから透明な羽のミンミンゼミは貴重だった。

クマゼミなどもっと珍しかった。

鳴いていたのはジ~ジ~ジと鳴くアブラゼミ

アブラゼミの鳴き声が夏の蒸し暑さを助長していた。

でも東北の夏は短くあっという間に過ぎた。

ホタルなどは3日もみただろうか

しかもみれたのは平家ボタルの小さく淡い光だった。

そんなわけで今、

夏の長い湘南に住んでいる。

妻がテレビを見ていてアイスクリームを

作るといいだした。

しょうがない、生クリームを買いに行かされる

ハンドミキサーで卵黄やらクリームやらを

ガラガラと撹拌していたが

どうやら無事下拵えが出来たらしく冷蔵庫に収納された。

3時間ほどして妻が冷蔵庫を見に行き、

「あれ、固まってないな~」という

見るとステンレスのボールは冷蔵室に入っていた。

「え!ここに入れてたの?」

「冷凍室に入れないと固まるわけないじゃん!」

はい!失敗!

犬のエサの出来上がり!

これでも妻は女子大卒!

で、書道の師範!