遥か昔になる。
35年ほど前、
弟の本棚に興味の惹くタイトルの
文庫本があったので、ちょっと拝借した。
「ヨーロッパ退屈日記」伊丹十三
その後、引っ越しで紛失し
最近新たに手に入れた。
当時ヨーロッパは、おいそれと若者が
行けるところではなく
遥かなる憧れの地だった。
私たちはこれらの本で
彼の地への想いを強くした。
1961年、彼は出演映画の俳優として撮影の
ために1年間ヨーロッパに滞在した、
見聞と啓蒙の書である。
表紙及び本文のイラストも、
すべて伊丹十三の手による。
ヨーロッパで手に入れたジャガーは
ジャギュアと発音しなければいけない
スピードメーターはスピド・オミターとなる
と書いてあった。
そういえば昔、座間キャンプの米兵と話している時
スピードメーターと言ったら笑われ、
スピ・ダミターと発音すると教えられた。
スピド・オミターとスピ・ダミターの発音の違いは
英語と米語の違いだろうか。
当時フムフムなるほどとありがたく
読んだが、今の日本人は相当あか抜けていて
「そんな奴はいませんよ」と突っ込みを入れたくなる
ところが多々あった。
斯様に現代日本人がアメリカとヨーロッパから
長く学び、遜色ないまでに成ったということである。





