猫の脱走-16【再び目の前にやって来た】
トンネル捕獲器に捕まった猫はシオではなくオレンジでした。
が、シオはまた暗視カメラに写らない日々がやって来ました。
そしてその間、寝床と餌場にアライグマがやってくるようになりました。
ネットで調べてみると、どうやらアライグマと猫は天敵だとか‥
アライグマを呼び寄せたのは99%我々のフードなのでどうにかしようと
あるだけの捕獲器を設置しました。
すると捕獲器にアライグマが入ったよ!と住人の方から連絡を頂き、
急いで向かったが既に遅し...アライグマは捕獲器の仕掛けを器用な手で開けて逃げた後でした。
それでも2回程アライグマを捕まえ、これでシオが戻ってくるぞと安心していましたが
まさかのまさか、彼は寝床を変え、どこのカメラにも写らなくなりました。
シオ!!
ローラー作戦で一軒一軒カメラを仕掛けるお宅をずらし
同時に、過去にシオが写った場所、餌やりさん宅にカメラ。
それでもどこにも写りませんでした。
これが2023年3月の出来事です。
私達は、またシオを見失ったのです。
そしてとうとう地域の方から苦情が入りました。
夜に懐中電灯であちこち照らされ(捜索や餌やりや捕獲)
知らない車にウロウロされて(うちの車、Tさん、探偵さん)
みんな言わないけど、長い事猫探しされて迷惑だ、と。
長い事...確かにそうです。
12月からこの地域にお邪魔して、4ヶ月。
挨拶して猫を探していると理由を話して、時にはお礼を渡して、
ご迷惑をおかけしますと頭を下げ続けて来ましたが...限界だったのでしょう。
ここ周辺にまだシオがいるかもしれないのに?
シオを見失った上に、捜索すら出来なくなった、絶望が再び目の前にやって来たのでした。