あの子の殺意 | 綿菓子のいえ

あの子の殺意

実家で母に可愛がられていたあの子。

「この子がいると生活変わるわよ♡」
満面の笑みで母が言っていた。

とても羨ましくて「見るだけ」だった筈が、値下げされていた事から我が家にも迎え入れることになったあの子。

自宅に来て、段ボールから主人に抱き上げられた時のあの子の恍惚とした表情は嘘だったんだろうか。

あの子がわたしに殺意を向けたのはついさっき。

コヒメを背負っているのにも関わらず本気で殺そうとしてきた。

空腹だったの?
わたしは空腹だったけど、決してあなたを襲おうとした訳では無いのよ。

あの子はわたしの横で
シュー!と息を吐きながら鳴いた。

まだあの子の生態がよく分からなかったから、苦しいのかと思って良かれと思って苦しくないようにしてあげただけなのに、あの子はわたしに牙をむいた。

天井まで液体を飛ばしながらわたしに襲いかかってきた。

わたしは何が起こったのか分からず、ただそれを立って見てるだけで、動けたのは数秒経ってから。

恐る恐る左手を伸ばし
あの子の首根っこを締めた。

…キュウ。

あの子はすぐに息絶えた。

怖かった…。本当に怖かった。
あの子をあのままにしていたら、我が家はどうなっていたのだろう。

コットンは?カジ君は、シオ君は?

わたしがヤられていたら
コヒメだってどうなるか分からない。

そう、これで良かったんだ。

あの子の吐き出した液体をキッチンペーパーで拭いて掃除した。

友人にこんな事があったのとLINEした。

友人はこう言った。

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笑い事じゃあないの!
わたしは死ぬかと思ったのよ…!






キッチンにいるあの子を今だに処理できず体温が下がるのを待っています。

あの子の体温が下がったら
そっと左手で撫でてあげようと思います。

早く、早く、あの子の熱が下がるのを待つわたし。






空腹も限界よ。








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わたしを殺そうとした圧力鍋のお話でした。減圧ようわからん…。

お付き合いありがとうございました♡