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オキシトシン( 脳の視床下部で生成されるホルモン )は母子の絆や、信頼や愛情といった感情、協力、グループ認識などの社会的行動にも複雑に関わるホルモンです。男性にも女性にもあります。
先日テレビの番組で、このホルモンによって争いが引き起こされるという研究をはじめて知りました。(NHK ヒューマンエイジ人間の時代第2集 戦争 なぜ殺し合うのか)
実験で出産したばかりの母ネズミが子育てしているところに、他のネズミを一匹入れると母ネズミはすさまじい勢いで相手にかみつき攻撃したのです。
母ネズミは子育て中のため、オキシトシンが出ているわけです。
大事な子供を守るために相手を敵ととらえ攻撃しました。
私たち人間の場合は、協力するといったオキシトシンの作用により、相手と我々といった線引きをして自分の仲間を協力して守ろうと相手を敵として攻撃するというのです。
私は母ネズミの行動はなんとなくわかるような気がしました。
出産後、母親がなぜか周りの家族に対してイライラしたり敵対心が生まれたといった話を聞くことが多いからです。
おそらくこのオキシトシンのせいだと理解できます。
ですが、このホルモンのせいで人間の争いがおきるとは知りませんでした。
もちろん、戦争などは意図された情報により自分たちの国民を団結させてより一層相手国を敵として洗脳するので、いつしか戦いは正義とされていきます。これも私たちの仲間と協力する力を利用したものです。
今回はいろいろと勉強になりました。
愛情が深くなればなるほど、他者(他国)への敵対心や攻撃、引きずり下ろしたくなる気持ちが強くなるのです。
それは私たち人間が生き延びるためにこのホルモンが必要だったのかもしれません。
そう考えると自分が
「あの人はひどい!!!!」
と相手を攻撃している時に、一度冷静になって誰を守りたいと思ってこの怒りが発動したのかを見つめてみるのもいいのかもしれませんね?
それは、傷ついた自分かもしれませんし、家族の誰かを守りたいのかもしれません。
私たちは常に生き残りをかけて全力でがんばっているのです。
ほとんど無意識に。
攻撃や怒りの感情は悪いわけではありません。
むしろ自分の気持ち、本心を教えてくれる大事なナビゲーション(案内)だと思います。