カウンセリングサロンレモの神田です。
いつもブログをお読み頂きありがとうございます。
先週は久里浜医療センターのアルコール依存症 回復施設職員研修(2日間のオンライン講座)を受けてきました。
精神科の先生から、現場ではどのような取り組みをされているのか、依存症とはどういったものなのか、気をつける点や実際のカウンセリング方法などとても内容の濃い先生方の熱意が伝わる講座でした。
講師の先生方も経験が豊富で、ご自分の失敗談やうまくいった方法などをシェアしてくださったり、かなり分かり易くかみ砕いて説明してくださいました。本当にありがたかったです。
お酒、薬を「やめない」のではなく「やめられない」のです。
もし、海で溺れて死にそうになっている時に、やっと見つけた浮き輪。
その浮き輪に必死にしがみついて助かった〜と思っているのに、それを手放しなさいと言えますか?
依存症の人にとって、たとえそれがどんなに危険であっても、家族を傷付け、人生を台無しにすると分かっていても、その人にとってはそれ(お酒、薬物)無しでは生きられないほど大切なものなのです。
それが無かったら溺れて死んでしまうのです。
無理にやめさせようとしてはいけません。
まずは、足がつく浅瀬(安全な場所)に連れてきてあげることが先なのです。
もちろん、ご家族のみなさんのご苦労や辛さは良くわかります。
ですので、ご家族にもあたたかいケアと、できれば依存症の勉強を一緒にして頂く必要があります。なぜならば、この依存症は絶対に一人では治らない病気だからです。
大抵の人は、誰にも知られず一人で治そうとしたり、家族はこんな恥を世間に知られたく無いと思い隠そうとするのです。
しかし、そうやって家族が抱え込んでしまったり、一人でなんとか頑張るとかえって悪くなったり、立ち直るのが遅くなったりします。
世界的に有名な俳優やミュージシャンがアルコール・薬物依存症になり、どうやって立ち直ったかと言うと、やはり仲間の力が必要だったと言うのです。
支援者と、家族、仲間の力が必要なのです。
どうぞ誰かを頼ってください。
助けてもらって良いのです。
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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。