Life is・・ -14ページ目

Life is・・

父を癌で亡くしました。
それから約3年、今度は母が・・・

先生は、白い紙を出し

大きく肝臓の図を描き、詳しく説明してくれた。

胆のうは肝臓の右下にあるナスのような形の小さいもの。

肝臓で作られた胆汁を溜めておくところで、胆管で肝臓と十二指腸につながっている。


父の胆のうは大きく腫れ、胆のう内に収まりきれずに

肝臓に大きくつながって腫瘍を作っている。

進行胆のう癌、多発性肝転移、そして多発性肺転移

・・・あまりの多さに呆然とした。


治療として、手術はできないので

化学療法を何通りか考えていると。

体力はありそうなので、頑張ってみましょうと。


父は納得したようで

私よりたくさん先生に質問していたと思う。



私はこの日、初めて担当の先生と会った。

想像していたより若く、だが落ち着いていて

感じの良い先生だった。


雑然とした診察室で、三人並んで話しを聞く。


まず、2、3日前にした胃と腸の検査結果。

両方に数個のポリープはあったが、特に問題ない。

胃は胃潰瘍になりつつあるので、しばらく薬を出すとのこと。


そして、肝臓について。

CTの画像を何枚も見ながら、説明を受けた。

肝臓に広がる大きな腫瘍と、点在する小さな腫瘍。

そして、原発は胆のうだった。

胆のうって、何なの?どこにあるの?

無知な私はまずそこから・・・。




9月25日  12時の予約。


父と母と私、三人で病院へ。

夫は昨日から大阪出張のため行けない。

父は一緒に来て欲しかったのか、何度も

「来れないのか?」

「もう帰って来たんじゃないのか?」

「電話してみたら?」

と聞いていた。

そんなに私じゃ頼りないのか(・・;)

「今日は、私がしっかり聞いて話すから」

と言うと

「おう。」

とだけ答えた。


母はすでに涙をためている。

弱い。そんなんじゃダメだよ。

私は父の前では泣かないって決めたんだ!



その日は、病院のコンピューターが一時的に止まってしまったため

外来は混雑をまねいていた。

先生の診察が終わるのが大幅に遅れ

1時間半待たされた。

その間、父は隣に座った男の人と話していた。

その方は胃がんで、今週全摘するそうだ。




やっと、先生が待合室にみえて、名前が呼ばれた。