娘が結婚の日までの残された日々を、

家族でゆっくり過ごしています。




土曜日、春、良い天気、

ならば散歩で街ブラ。


結婚準備の参考にでもなるかと、

有名ウェディングサイトに掲載されている

“ウェディングフェア”なる物を見てみようと、

あれこれ尋ねてみたけれど、

国内挙式では無いからか、どれも断られてしまう。

たしかに、お客になる可能性がない人は、

ただの冷やかしと思われるのももっとも、と反省。


ちょっと残念だったけれど、

フェア巡りに忙しくなるより、

家族でゆっくり過ごせるこの時期も、

いずれ貴重な思い出になる、と感謝か。



本日は、駒場エリアで民藝とレトロに浸る。

まずは、「文壇カフェ」でダラっとブランチ。





私は、シャーロックホームズのサーモンパイを注文。

皮がパリパリ、サクサク、ホロホロ。

ほんのり甘いビール煮込みのソースが、

香ばしいパイに絡んで、美味しい!

コーヒーは「芥川」で、

文壇カフェならではの、メニューが楽しい。





美しい住宅街を抜けて、日本民藝館へ。

暮らしの中から生まれる美を追求した

日本民芸の貴重な収集品を見る事ができる。

この日は、柚木沙弥郎さんの展示があり盛況。




明るく、朗らかな作風に心癒される。

この様な、のびやかな命の鼓動が感じられる、

数々作品を作り続けるには、意外な努力も。


帽子を被ってみるなど、

自身が楽しくなる事をやって、

自分をおだてながら、その気にしながら、

日々、作品に取り組んでいるという様な事を話していたのが印象的だった。


100歳になる柚木沙弥郎さんの言葉は、

いつも面白い。

そして、生きていく勇気をもらえる。

なので心惹かれて、聞き入ってしまう。


柚木作品が好きなことと同時に、

私は柚木沙弥郎さんそのものを好きなのだと、

作品に触れるたびに思う。




その後は、駒場公園をぶらついて、

旧前田邸洋館を見て、




和館も見て、

クタクタに疲れたところで、カフェへ。






コーヒーを注文すると

「ホットですか?アイスですか?」

と聞かれて、

あまりの暑さに、アイスにした。

あっという間に、

そんな季節になってになってしまった。

娘が注文したレモンソーダは、

春を通り越して、まるで夏の風情。



更に街をぶらついて、古本屋さんで時間つぶし。

偶然出会った古書を購入。


「テス」で有名な、トーマス・ハーディの作品集。

ちょうど100年前に出版された洋書に出会えて感動。

紙の薄さが独特で、ページを繰るのが気持ち良い。


中には、前の持ち主の名前。

細かな注釈が鉛筆で書かれている。

会合の招待状も挟まれていて、それもとても古い。

古本ならでは。




一日の終わりは、東京大学へ。

構内にあるイタリアンレストランは、結構有名。

リーズナブルな値段で、軽いコースが食べられる。


午後5時、オープン早々に到着し、

魚料理と、タルトタタンをいただいた。


これだけ歩いて、17000歩。

穏やかで、楽しい17000歩だった。