黒部峡谷鉄鉄道トロッコに乗り「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」へ | cotsplaceのブログ

cotsplaceのブログ

歩いて、食べて、遊んで楽しい・・・・
ただそれだけのブログです

二週間前にトロッコに乗車したばかりなのに、またまた宇奈月駅に来ています。

 

 

今回の目的は、黒部峡谷パノラマ展望ツアーへの参加です。

 

 

一般では立ち入ることができない欅平駅のさらに奥へ行くトロッコの旅にワクワクです。

 

 

予定では、欅平まで一般のお客さんと一緒にトロッコに乗り込みます。

その後、関西電力のトロッコに乗り換えてさらに奥に進むのです。

 

 

欅平で22度ですか、下界と違って居心地の良い気温ですね。

 

 

一日駅長に見送られて、いよいよ出発の時間です。

 

 

それでは、いってきま~す。 二週間前に乗ったばかりなので感動は少なめですけどね。

 

 

エメラルドグリーンの宇奈月湖にかかる赤い湖面橋がいいですね。

 

 

宇奈月ダムは、水力発電の為だけではなくて豊富な水を水道水に生かしており、

また洪水を防ぎ下流域を災害から守る多目的な利用がされています
 

 

宇奈月湖畔には、新柳河原発電所がありました、

 

 

ヨーロッパのお城を感じさせる素敵な新柳河原発電所です。

 

 

旧柳河原発電所は、宇奈月ダムを造った時に湖底に沈んでしまったようです。

 

 

新柳河原発電所は、出し平ダムから取水して発電しています。

 

 

途中でサル橋の案内板が見えてくると、室井滋さんの音声で説明放送が流れてきます。

 

 

サル橋とは、黒部川本流のダム湖である宇奈月湖の上流、ノボセ谷出合付近に2005年に架橋された全長137mの吊り橋です。

 

 

近辺に生息する野生の猿が、餌場を求めて対岸を往来できるように設置された猿専用の吊り橋です。

 

 

野猿が渡りやすいように、歩廊部が幅33cm、鋼板を30cm間隔に設置した梯子構造となっています。

猿の為だけに架けられた橋・・・・・黒部は野生動物にも優しいですね。
 

 

仏石の看板がありました。

石が仏の姿に似ているので仏石と言われています。
かっては入山者が道中の安全を祈願したのだとか。
赤い頭巾が目印で、トロッコの車窓から見える時間は一瞬でした。

 

 

宇奈月駅を出発して最初に乗客が降りることが出来るのが黒薙駅です。
昔は後曳駅だったのを駅名改称したようです。

 

 

単式ホーム1面1線の駅で、行き違いは出来ません。
見通しが悪いため駅員がいますが、乗車券の販売業務はされていないそうです。
 

 

ホームは黒薙川に架かる鉄橋「後曳橋」のすぐ横にあります

 

 

下を覗くと後ずさりするほど怖い峡谷が・・・・・・トロッコからでは見えませんでしたね。

 

 

出し六峰という連山らしいのですが、山に詳しくないので良くわかりませんでした。

 

 

出し平ダムが見えてきました。

このダムはダム湖の堆砂を排出する排砂ゲートを備えた日本最初のダムだそうです。

 

 

黒部川は日本でも有数の土砂排出量が多い河川のため、

貯水量を維持するために、湖底に堆積した土砂を下流へ流す為に排砂ゲートが作られたのです。
 

 

出し平駅です、ここで対向車両との行き違いが行われます、

 

 

行き違うのは、関西電力の工事車両でしょうか。

 

 

黒部川第2発電所が見えてきました、小屋平ダムで貯水した水を引水して発電しています。

 

 

本線から分岐したトロッコ軌道が、赤い鉄橋で黒部川を渡り発電所の中へ通じています、

赤い鉄橋のある場所は、昔は猫又堰堤があったそうです、なんとなく名残を感じますね。

出し平ダムが作られたた時に猫又堰堤が無くなったそうです。

 

 

猫又駅も大きな駅ですが、工事関係者専用駅なので下車できません。

 

 

工事関係者の宿舎のような建物もありますね。

 

 

この日も作業員の方が工事をされていました。

大きな重機は分解してトロッコでここまで運び、現地で組み立てているそうです

車等はトロッコでそのまま運んでいるようでした。

なぜならば、下界と通じている道路が全く無いのでトロッコ頼みのエリアなのです。

 

 

よく見るとどの車にもナンバープレートが付いていません。

関西電力の敷地のみで作業していて、公道に出ることが無いので不要なのでしょう。

もっとも、近くに公道はありませんからね。

 

 

作業員の方と目が合うと手を振ってくれます。

私も童心に帰って大きく手を振り返しました。

 

 

鐘釣山をトンネルで抜けると、鐘釣駅に到着します、あと少しですね。

 

 

いよいよ鐘釣駅のホームに入線します。

反対の上り側(宇奈月方面)のホームの線路の先は行き止まりになってますね。

実は、今走っている下り側(欅平方面)のホームの先も行き止まりなんですよ。

列車の上り下りと標高の上り下りが逆なのでややこしいです。

 

 

ホームに停車して乗客を乗り降りさせた後、発車する際に一度反対方向にバックし一度停止します。

 

 

そして、上りと下りの線路を繋いでいるポイントが切り換えられた後、その先に進む構造です。

スイッチバックと呼ばれている構造で、急な山の斜面を切り返しながら登る時に使われる方式です。

 

 

鐘釣駅が断崖絶壁にあり土地がないため、に上りと下りの行き違いのスペースを作ることが困難なのです。

このため、やむなくスイッチバック方式になっているのだそうです。

 

 

さて、たった今、下りのホームに停車しました。

私の乗車位置がちょうどポイントの所なのはラッキーでした。

 

 

乗客の皆さんの乗り降りが済んだ後、トロッコはゆっくりとバックします。

 

 

先頭車両が、ポイント切替位置を過ぎるまであと少しバックです。

 

 

バックが終わり停車したら、ポイントが切り換えられてから欅平に向けて発車します。

 

 

トロッコがポイントを渡る時の写真も撮れましたよ。

 

 

途中、ウド谷という所を通ります。

ここは、毎年冬になると大きな雪崩が発生する場所なのだそうです。

 

 

なので、雪崩に流されないように、運行シーズン後に線路と橋桁を取り外し、トンネルの中へ格納します。

そして鉄の扉で完全に閉ざしてしまい、春が来るのを待つのです。

 

 

ところで、室井滋さんからのクイズ出題がありました。

黒部峡谷鉄道の社員の方は、冬の運行停止の間何をしているのでしょうか。

チチチチチチチチ・・・・・・時間です、皆さんわかりましたか。

 

 

正解は、トロッコ電車を車庫でバラバラに解体して整備を行っているそうです。

黒部峡谷鉄道には、客車、機関車、貨車があり、大変多くの車両を保有しています。

「ここまで分解するか」というくらいにバラして4月の営業運転再開までに整備を完了しなくてはなりません。

冬でも大変な大仕事が待っているのですね。
 

 

クイズをしている間に、小屋平駅に停車しました。

小屋平駅は鉄板でできた1面2線の島式ホームです。
 

 

反対側のホームには、上りのトロッコが行き違いの為止まっていました。

 

 

朝の上りトロッコはとても空いてますね。

 

 

小屋平駅を発車したら欅平駅はすぐでした。

 

 

一般乗客の皆さんは改札口へ向けて歩いていきますが、私は反対方向に進みます。
 

 

欅平駅のホームの端が「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」の集合場所になってました。

ここからは、一般客の立ち入りできないエリアへ進むツアーになります。

関西電力のルールによりヘルメットの着用が義務付けられます。

 

さあ、どんなツアーなのか楽しみですね

 

つづく