テラコッタパーク よみがえる典雅、近代日本の建築と街を飾った、やきもの達 | cotsplaceのブログ

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2021年9月20日

 

愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」に来ています。

ここは、住まいの水まわり製品と建材製品を開発・提供する「LIXIL」が運営しています。

 

下の写真は愛知県犬山市にある博物館明治村に移築保管されている帝国ホテルの旧本館です。

 

 

ここには、INAXの礎ともいえる、建築陶器が沢山使用されているのです。

 

 

大正から昭和初期にかけて、新しい時代の建物は、「建築陶器」と呼ばれる、やきもの製のタイルとテラコッタで飾られました。

 

 

テラコッタとは、イタリア語で「焼いた土」という意味ですが、

建築の世界では一般的に建築に取り付ける大形のやきもの装飾材のことをいいます。

建築陶器のはじまり館にあるテラコッタパークでは、日本建築の芸術性の高いテラコッタ・コレクションを展示してありました。

 

 

大阪にあった大日本製薬のテラコッタです、昭和5年の建物ですね。

 

 

柱の上に飾られているのはライオンを模したようにも見えますが・・・・

大日本製薬の跡地にも、旧ビルの外壁の一部がテラコッタと共に残されているようです。

 

 

東京の新橋演舞場のテラコッタです、大正14年の建物ですね。

 

 

現在の新橋演舞場1階ロビーの受付背後にも、木製の装飾壁のデザインとして残されているようです。
 

 

昭和5年に建てられた武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)のテラコッタです。

 

 

関西の本格的ホテルの先駆けとして、ライトの建築手法を基調としつつ和風意匠を加味した建物で、今も現存しています。

 

 

昭和7年建築の東京の冨山房のテラコッタです。
 

 

冨山房は出版社ですが、新しい建物の上部に取付けられて残されているようです。
 

 

東京の旧郵船ビルディングのテラコッタです、大正12年の建物です。

 

 

関東大震災の地震にも耐え残ったテラコッタなのですよ。

 

 

東京の朝日生命館(旧常盤生命館)のテラコッタは、昭和5年の建物です。

 

 

テラコッタ下部の持ち送りの部分が羊の頭と棕櫚で構成されてます。

昔のビルは、飾り付けら趣がありますね。

 

 

横浜にあった横浜松坂屋本館のテラコッタです。

 

 

金ピカの商標を中心に据えた作りになっています。

 

 

大阪の大谷仏教会館のテラコッタは昭和8年の建物でした。

 

 

現在も、又一ビル(旧大谷仏教会館)の建て替えに際し、エントランス部分を復元して、

御堂筋に面する西側には外壁一部を切り取る形で保存されています。

 

 

東京の朝日石綿工業のテラコッタです 昭和5年の建物でした。

 

 

産業を支えてきた石綿ですが、当時はアスベストの健康被害の事はわからなかったようですね。

 

 

東京の自治省庁舎のテラコッタです 昭和8年の建物です。

 

 

建物の上の方に飾られていたようです。

 

 

東京にあった建築会館の昭和5年のテラコッタです。

 

 

やっぱり建物上部に飾られていましたね。

 

 

名古屋銀行協会のテラコッタは一部しか保存してありませんが・・・

 

 

こんな感じで窓枠の上部飾りとなってました。

 

 

いろんな表情の顔のテラコッタがたくさんありましたが・・・・

 

 

東京にあった大阪ビル一号館の壁面に取り付けられたテラコッタ達でした。

 

 

大阪ビル一号館は、既に解体されてしまい、跡地にはダイビルが建築されています。
しかし、印象的な顔のモニュメントは、ダイビル前の広場や壁に残されているようです。

 

 

愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」に保存されているテラコッタをご紹介しましたが、

都会に残されているテラコッタを探しながら歩くのも面白いと思いました。