2021年9月20日
愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」に来ています。
この建物は、窯のある広場・資料館で、1階に総合受付があり、土管を焼いた大正時代の窯と建物を再現しています。
建物の中心には、迫力ある煉瓦造の大きな窯「両面焚倒炎式角窯」が据えられています。
太い梁と柱を用いた圧巻の小屋組みも再現され、
日本の近代化に貢献した土管を作る道具や機械も展示されています。
当時の様子を伺い知ることが出来るモノクロ写真もパネル展示されていました。
荷役は馬や牛が担っていたようですね、重い土管を運ぶのには貴重な動力となっていたようです。
家屋の前には、土管や瓶が積み上げられ、出荷されるのを待っています。
荷車の前で寛ぐワンちゃんの姿がいいですね。
空き地では、子供たちが遊んでいます、その後ろにも土管や瓶が積み上げられています。
オート三輪が行きかう道を、乳母車を引いたおばあちゃんと孫が通ります。
今では見られなくなった風景ですね。
部屋の所々に、双眼鏡が置かれていて、覗くと当時の映像が見られます。
これは窯の焚口ですが、土管を運んだりする様子も動画で見ることが出来ますよ。
土練機の実物展示がしてありました。
練った土を円筒型に押し出す機械が土管機です、
このスクリュー式土管機により、大量生産が可能になっていくのです。
そとて、伊奈式運搬車が考案され、特許を一般公開されました。
労働者は土管を車に乗せる重労働から解放されたので、「救い車」とも呼ばれました。
さて、「両面焚倒炎式角窯」の中へ入らさせていただきましょう。
耐火煉瓦が積まれた壁は、高熱のため壁面が溶かされ艶がある状態になってました。
その窯内部の壁面をスクリーンにして、プロジェクションマッピングで映像が流れます。
先ずは土管を焼く工程から・・・・・
窯全体が赤い炎で覆われて、土管を焼く様子が見られます。
私たちも窯の中にいますが、プロジェクションマッピングの映像なので全く熱くありません。
画面がいろいろと切り替わり、工程や詐欺用の様子がよくわかります。
土管・・・・今ではほとんど見ることは無くなりましたが、焼き物の技術はタイル等にも継承されていくのですね
土管の木型です。
今では見ることの無い大きな土管、
昔は、下水管は殆ど土管でしたよね。
4つの穴の開いた四角いものは電路菅です。
焼酎瓶も展示されていました。
こちらは、傘立てのようですね。
珍しいところでは、硫酸瓶がありました。
一見、焼酎瓶のようですが、口がネジになっていて、しっかりと栓ができるようですね。
「INAXライブミュージアム」は、意外と見所があって楽しかったです。
さてと、「INAXライブミュージアム」を見学した後は「焼き物の散歩道」を散策しましょうか、
つづく、