羽布ダムと小水力発電所周辺を歩く | cotsplaceのブログ

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2020年8月2日

 

香恋の里しもやまにウォーキングに来ています。

 

 

香恋の館で小休止した後、羽布ダムへ向けて散策開始です。

 

 

散策路から下流を眺めると、さっき渡った緑のつり橋が見えてます。

 

 

散策路は整備されているのでとても歩きやすいです。

 

 

ダムの放水路の近くまでやってきました。

 

 

羽布ダムは、県下最大の農業用ダムで、矢作川下流の穀倉地帯へ農業用水を供給しています。

 

 

羽布ダムは、矢作川の下流西三河南部地域の穀倉地帯を灌漑するために建設されたそうです。

 

 

昭和19・20年と続いた大干ばつに見舞われて、大きな被害を受けた下流地域の農家から、根本的な対策を求める声が高まります。

農林省が水不足を解消するため、国営の矢作川農業水利事業として、矢作川の支流である巴川上流の下山村に農業用の利水ダムとして建設されたのです。

 

 

平成9年からは、岡崎市の上水道の一部にも使われているそうです。

さらに、45メートルの落差を生かし、灌漑用ダムの放流で900世帯分の電力を発電しています。
 

 

ダムを運営する愛知県みずからが小水力発電事業を運営しているようです。

 

 

羽布ダムの直下には放流施設があって、ダムから水路を通して農業用水路に水を送り出す構造になっているそうです

下の建物がこれに相当します。

 

 

そのすぐ横に建てられたのが発電所で、ダムからの水流を水車発電機に引き込み、

毎秒0.9~3.0立方メートルの水流を利用してタービンを回して発電する仕組みだそうです。

 

 

発電所には、愛知県知事の書によるプレートが掲げられていました。

 

 

でも、こちらの散策路からでは、放流の全貌が見えないんですね。

 

 

なので、ぐるりと回って・・・・・・

さっきのつり橋を渡り、反対側へ行ってみました。

 

 

ここからなら全貌が見えますね。

 

 

壁から斜めに放水されています。

ドドド~ッ、シャ~ッ・・・・・・聞く場所で音が違って聞こえました。

 

 

対岸のこちらまで水しぶきが届いていて、とても涼しいです。

 

 

自然のクーラー(人工物ですけどね)といった感じの涼しさです。

 

 

放水している所は底が深そうですよ。

 

 

真横から見るとこんな感じになってました。

 

 

小さいですが、エコの水力発電も環境にやさしい設備ですね。

 

 

発電機には「横軸フランシス水車」を導入し最大発電能力は854kW、年間に約320万kWhもの電力を生み出せるようです。

 

 

一般家庭で約900世帯分の電力使用量に相当するそうで、愛知県は発電した電力を売電し、

売電収入はダムや農業用水路の維持管理費の軽減に生かしているのだとか。

 

 

表示が見にくいですが、739kwの発電をしていました。

 

 

この水の勢いなら、もう一つくらいタービンを回せそうな気もしますが・・・・・

素人の考えですね。

 

 

わぉ~、水しぶきでカメラが濡れる~

 

 

施設のデータ
施設名 羽布ダム(はぶダム)
所在地    愛知県豊田市羽布町鬼の平
河川  矢作川水系巴川
ダム湖 三河湖(ダム湖百選)
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高  62.5 m
堤頂長 398.5 m
堤体積 316,000 m³
流域面積 51.3 km²
湛水面積 107 ha
総貯水容量 19,363,000 m³
有効貯水容量 18,461,000 m³
利用目的 かんがい・上水道・小水力発電
事業主体 農林水産省東海農政局
電気事業者 愛知県
発電所名 羽布ダム小水力発電所(880kW)
施工業者 西松建設
着手年/竣工年 1951年/1962年