近世の花鳥画@泉屋博古館(報告) | cotory lab. of ART

近世の花鳥画@泉屋博古館(報告)

以前の記事 で紹介した、近世の花鳥画展に行ってきたので報告します。

東大名誉教授で現MIHO MUSEUM館長の辻惟雄さんの講演会も聞いてきました。
kaidou


泉屋博古館は住友家の宝自慢ミュージアムなんだとおもいますが、世界のスミトモだけあって、素晴らしいところです。
東山のふもと、鹿ヶ谷にあるのですが、庭にでるととても気持ちがいいのです。
庭自体はシンプルだけれど、山が綺麗に見えて、光が溢れていて、とてもいい風が吹く風光明媚な場所です。

展示品は、趣味なのか、中国の古い青銅器がいっぱいです。常設です。

今回の企画展は、近世の花鳥画で、メインは伊藤若冲!

絵は20点と、TOO MUCHにならないで済む量で、少ないといえば少ないかもしれないけれど、どれも繊細な花鳥画(これは花や鳥、草木や、虫などを描いた絵のことなんだと講演会で教わりました。)でステキでした。

でも、私の目に残ってしまったのは若冲の海棠目白図でした。今回の目玉だけあって、講演会でも若冲の話が中心でした。目白(鳥)が目白押し(何羽も枝にとまってる!)の枝の海棠図。
色も綺麗だし、枝ぶりもカッコイイ。やっぱりほかのとは二味くらいは違ったオーラを放っていたのでした。

目白押しの目白の左に一羽だけのけ者がいて背を向けていたり、上にも鳥がいたり、いろいろな読み取り方ができそうな絵です。目白の一羽一羽がとてもユーモラスに描かれていてかわいらしいです。雅というよりはにぎやかでちょっとオモシロい絵でした。若冲が今もてはやされるのは、やはりこのちょっとおもしろい、という点なのかなと思います。

講演をしていた辻惟雄氏は美術史家。途中までの解説(というか説明)は絵もなく授業っぽくて眠くなりましたが(花鳥画はもともと中国の題材だとか)、スライドの絵を見ながらしゃべりだすと、ああこの人、絵好きなんだなぁというしゃべり。
若冲に対する解説の幸せそうなしゃべりは、近所のうんちくおじいちゃんて感じで好感が持ててしまいました。
若冲の絵の中に小さなかえるが枝にくっついてるのを指して、内向的なかえるとか言い出すし。

ここに若冲は自分を見ていたんじゃないかな、みたいなことを言っててオモシロかったです。

「菜蟲譜」という野菜と蟲が大量に描いてある巻物のスライドを解説してくれたのですが(若冲は野菜屋の旦那だったからいろんなものが描いてありますねーとか言って)野菜の名前がわからなくて(まちがえて)会場に聞いたりしてはりました。

今回の展覧会ではそういうものはなかったけれど、大きな展覧会が今年から来年にかけてたくさんあるのでたのしみです、若冲。鶏の絵とかも京都でも見られるようです。

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近世の花鳥画

2006-05-20(sat)~07-02(sun)
@泉屋博古館/京都(web )

開館時間10:00 ~ 16:30(入館は16:00まで)
入館料 :一般 730円 / 高大生 520円 / 小中生 310円

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■ 列品解説
6/17(土)
学芸員 実方葉子氏
 「近世の花鳥画」
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