〈これぞ正しくショッキングピンクの
秋の七草、カワラナデシコ〉
夕方、ユミさんと落ち合うまでは
初の観光と決めた。
それにしても行き交う人々の視線を
感じて落ち着かない。
上から下までジロジロ見られる気が
する事もあり、気のせい?
日本人がそんなに珍しいか⁈...と
言いたくなるものの、まあ確かに
我々しか日本人らしき人種は
見かけ無い。
それとも、よほど私が変なの?
セクレタリーに問い掛けてみる。
「やっと気付いた?
人の事は全く気にも止めない人だから
気付きもしないのかと思った。
皆ジロジロみてるよ!
だって凄く変!
国籍は?何者?って感じだよ!
ドイツ人には大人か子供か判断
付かないかも。
それにチャラチャラしたその服。
怪しげなサングラス
ドピンクのシャツとズボン
ベージュとかグレーのズボンは
持ってないの?
大和撫子とは言わないけど
もっと普通の服は無いの⁈」
「何だと!これはドピンクじゃ
なくてショッキングピンク‼︎
ズボンじゃなくてパンツ‼︎
だから持って来たのは
ショッキングピンクのシャツと
パンツだけ!
グレーやベージュのシャツや
パンツは持ってない‼︎
ひょっとしたら清楚に見えるかも
知れない品の良いブラウスも
スカートも持って無い!
これが私にとって普通の服!」
「フーン、そうなんだ。
ドイツ人って全体に地味だよね⁈
堅実な国民性が服装にも現れて
いる感じがする。
それに比べて....
兎に角そのショッキングピンク⁈
どう考えても
イカれたお姉ちゃんにしか
見えない‼︎」
「えーっ!私は大和撫子だけど‼︎
生まれも育ちも大日本帝国!
立派な大和撫子!
どこがそんなに変だって⁈
フン!このファッションセンスを
理解しない奴等には私だって
用はない‼︎
ドイツの大男、大女には分かるまい!
どうせ私は国籍不明の
一寸法師だい!」
〈イカれたお姉ちゃんでーす!
ルンルン🎶〉
〈ブラブラ歩くドイツのあちこち♪〉







