辺りも暗くなった頃

飲み屋外に足を踏み入れた途端

居酒屋に満ち満ちる陽気な喧騒に

度肝を抜かれました。







古びた荒削りな木材を打ち付けた

だけのテーブルと長椅子。

肩が触れ合う程ぎっしりと座る人々。





その殆どがドイツの男達。

そんな風景が何処までも続いて

います。




足元は整然と並ぶ石畳。

大きな木が枝垂れ、なお一層大きく

感じられる凄みに満ちたドイツ夜の顔





興味本位で軽く2人だけで足を踏み

入れたものの、これはもしかしたら

失敗だったかも知れません。




ルイジかユミさん、ヤーゲンS子さん

いずれかを誘うべきだった...と

既にもう若干の後悔を感じつつ

喧騒の中を躊躇いながら進みます。




無愛想だったドイツ人達が一変し

陽気に笑いながら大きなジョッキを

傾け実に愉しげに長い夜を過ごし

何処までも続く飲み屋街がまるで

ひと塊りになり

その他の何者をも拒むような

地元だけの集合体。

そんな風景でした。



これはちょっと...

独特な空気に思わず立ち止まって

しまいそうになりながらも少しずつ

前へと進みます。




でも、こんな風にオドオドしている

方がかえって目立つかも

知れません。






   〈ドイツの静かな夜〉



    〈ドイツの路地裏〉