まあ、果てしなかろうが何だろうが
ここまで来たからには何とかせねば
なりません、
お互いに必死です。
言語の壁が厚くて、
大きな買い付けは出来ない為
せめてサンプルとして
日本に数枚持ち込み、取り引きを
検討すべきではないか、
取り引きの手続きに関しては
本社の専門スタッフに委ねる方が
安全だと結論付けました。
この状況を会社に説明する場合、
サンプル的な絵皿を持ち帰る事に
よってプロモーションするに
しても説得力が大きく違って来ます。
やはり数枚でも現物が必要。
従って小ロットの送料を先ずは
計算してから....と。
1kg7000ペセタという事は
日本円で7700円。
1枚量って貰った所1kgでした。
高い!凄く高い送料です!
もし30枚だと送料は23万円、
50枚だと約39万円。
あまりにも高過ぎます。
でもサンプルならこんなには
要らないか。
「船便だとどうなんだろう?
船便は使えますか?って調べて!」
「えーっ!船便なんて会話本にあるの
かなぁ〜?」
「調べて! 調べて!」
わぁー!本当に果てしないです。
もう無理しなくてもいいか⁈という
気分になって来ました。
そもそもプラシードランチャさんに
会うという事や工房見学という目的は
達成した訳だし
この位で手を打ち記念撮影して
帰りたくなって来ました。
「とりあえず今日の所は帰ろうか?」
「今日の所は...って、気軽に言うけど
又、出直す事なんか出来ないよ!
やっと辿り着いたって言うのに!
ここはスペインなんだから、
しかもトレドの田舎なんだし
池袋から社長の別荘に行ったり
来たりするのとは訳が違うんだから」
「まあ、そりゃあね!
分かってる。
そうなんだけど...」
あーでも無い、こーでも無いと
二人してスッタモンダしていると
ランチャジュニアの兄弟でしょうか?
スタッフなのかは分かりませんが
なに分にもスペイン語が分からず
そんな事すら聞けません。
ランチャジュニアより少し若い感じの
男性が持って行け!とばかり
皿が入った箱を持ち上げました。
そしてセクレタリーに向かって
guts!(ガッツ!)と言いいながら
箱を差し出しました。
「えーっ!何だよ!
これを持って行け!って事⁈
何なんだよ、このオッさん!
ガッツって英語は知ってるのか!」と
セクレタリーがボヤキます。
〈余計な事を言うなよ!〉




