若い駅員は電光掲示板の前で

何やらペラペラとスペイン語を

喋り始めました。




「何を言ってるの⁈

全く分からないんだけど!」




そう言うと、被すように

再びペラペラとスペイン語を、

意味が全く分からない言葉を

喋り始めました。

こちらが困惑している事くらい

分かりそうなものなのに...

そんな事はちっとも気にせず

言いたい事を一方的に話します。

状況を把握出来てる⁈

何と言うか、ホスピタリティの問題

じゃない⁈...と思う訳です。




「だから何度もこの掲示板は見た

けれど、こんな表示じゃ全く

分からない!

外国人にも分かる案内じゃなければ

意味ない!

何度もトレドと言ってるんだから

トレドに行きたいという事くらい

分かるでしょ!

トレド、トレドと何回言ったと

思ってるのよ‼︎」




再び駅員がペラペラと話し出し

ました。

「だからさー!

貴方、国鉄職員でしょ!

英語のひとつやふたつ話せてもと

思わない⁈

大体、困っている人が困っている事を

訴えているのにそれに気付けない事が

問題なのよ‼︎そう思わない⁈

どうよ‼︎」





「もう辞めよう!

何か別の方法を考えよう!」と

セクレタリーが言います。




そして駅員は再び性懲りも無く

スペイン語でペラペラと始まりもう、

ラチがあきません!

互いに得意な母国語を話し、

互いにドンドントーンが高くなり

お互い引く事もなく...




セクレタリーはどちらを止める事も

出来ずもう、完全に傍観者と化して

いました。

「しょうがねえなぁ〜!」とか

言って...



    〈お手上げだ‼︎〉