ミラノのホテルで

最後の朝食バイキングです。

昨日の、楽しかったひと時を

思い出すでもなく、でもいつの間にか

思い出してしまいます、

そりゃそうでしょ!




     〈アレ?パンは?〉




「ルイジが引ったくりに遭った事を

ソフィアに話していた時、気付いた⁈

言葉は分からなくても身振りや

ソフィアの反応で何となく分かった

じゃない⁈」



   


    〈パン、こっち!〉




「分かったよ!あの時、

俺達も引ったくりに遭った事を

話し出すのかと思ったけど結局、

言わなかったんだね⁈」




「うん!私は君が言い出すんじゃ

無いかと思っていた。

でもその事には触れなかったから

最後の夜を楽しむ事にしたんだなと

思った。」







「うん!兎に角、楽しかったし

賑やかだったし、皆んな良く食べた‼︎

笑った!おまけに踊った!

嫌な話題は出したくなくて...

それにしてもシニョールも参加して

踊り出すとは思わなかった!」





  〈盆踊り? 違うでしょ!〉





 〈そうそう、カンツォーネ🎵〉




「楽しかったなぁ〜‼︎

ベッキオにもっと早くルイジを

連れて行けば良かったね⁈

シニョールがあんなに我々に関心を

寄せているなんて思わなかったし...」




「それにしても店長モテまくったね⁈

イタリアのオヤジ達がカリーナ!

ベッロ!って言いまくってた。

隣のテーブルのオヤジなんかずっと

店長に釘付けだったよ!」




「アハハ、昨夜は人生、最初で最後の

モテ期だったのかも...

イタリアなればこそじゃない⁈

もう二度とあんな事は無い筈。

そう思うと我ながら、ちと寂しい...


って訳でも無いけどね‼︎」




「未だ分からないよ!

スペインに期待すれば?

それにしても何か、イタリアの

思い出話ばっかりだね?

未だイタリアに居るっていうのに。

何かパッとしないね⁈

今イチ元気出ないね⁈」








〈食事が済んだらそろそろ出発だね!〉