この数日間、ルイジは引ったくりに
遭った事で、書類を揃え直すのに
大変だった筈です。
私の為にわざわざナポリまで行って
くれる程、律儀な人だとは今の今まで
思ってもいませんでした。
ただのエブリデイ酔っ払いで
調子の良いチャランポランな
イタリア人!だとばかり思っていた
なんて申し訳なかった...と反省。
二人からもサプライズのプレゼントを
受け、はしゃいで盛り上がっていると
演奏トリオの中のシニョールが
近づいて来ました。
「....リキエスタ⁈」と言ったよう
でしたが良く分からずルイジの方を
見ると
「何かリクエストはありますか?」と
言ってるよ!」との事でした。
迷わずランバダをリクエスト
しました。
ランバダは軽快なリズムなのに
どこか憂いを感じさせるメロディが
大好きです♪
そしてカンツォーネが流れて来ると、
ソフィアが立ち上がり手を出して
来ました、「踊ろう!」と。
えーっ! ワ.タ.シ ⁈
ムリ、ムリ、ムリ!
盆踊りならまだしも...
「大丈夫!彼女が
リードしてくれるよ!」とルイジに
言われ何とか....
それにしても、さすがイタリア女性!
こんな風にさり気なくカンツォーネに
合わせてステップを踏める事に
驚きました。
何となくソフィアのリードで、私も
合わせてステップを踏む事が
出来たような....
〈気分だけこんな感じ♪〉
気付けばシニョールが寄って来て
一緒に踊りの輪に入ります、
えーっ!なにー⁈ビックリ‼︎
ビックリしたのはそれだけでは無く
周りのイタリア人客も数人が
近づき一緒に踊り出しました。
店内はいつの間にかまるで
貸し切り状態のように盛り上がり
信じ難い光景になって来ました。
えーっ!どうゆーこと⁇
陽気すぎるイタリア人達と数曲、
踊り、まるでダンスパーティ♪
一体全体どうなってるの⁈
ひとしきり踊って席に戻ると
ルイジが、周囲の人達に我々の事を
話していたと知りました。
1か月滞在して今夜が最後の夜だと
話した事で他のお客さん達が
踊り出したという事らしいです。
「もう思い残す事は無い?」と
セクレタリーが聞いてきますが
思い残す事だらけです。
後ろ髪が引かれまくり。
「スペインはキャンセルして
このままイタリアに滞在し続けると
いうのはどう⁈」
「大丈夫!
どうせスペインに行ったら行ったで
同じように、ずっとここに居たい‼︎
って言い出すに
決まってるんだから...
そういう人なんだから...」
〈日本とイタリアの
ragazzo ラガッツオ=若い男性〉
〈大歓迎してくれたシニョールと
可愛い顔のシェフ〉
〈Arrivederciアリヴェデルチ
さようならベッキオカンネート〉









