爺ちゃんが釣り好きで度々釣りに

連れて行ってくれ、漁師にもちょっと

憧れたんだ!

中学生になった頃から

釣った魚を三枚おろしにする方法を

出刃包丁で教わった。



右身、左身、中骨におろすのは

鯵で何度もやった。

最初はニ枚おろしで覚えてその内

三枚おろしも教えて貰った。

中骨を低温の油でじっくり揚げた

骨煎餅も凄く旨かった!







イワシの手開きも出来るようになり

イカを塩辛にするのも教わった。

「塩辛は年末には必ず男が作る

定番の料理なんだぞ!」って。




そういう作業はプラモデル作りにも

似ていて緻密で手先の器用さが

問われる気がして興味深かった。




綺麗に扱う事が大事なんだと

爺ちゃんに教わって

そう言えば、おふくろの料理は

程遠いなあ〜と思った。

いつだってデカい皿にドーンと盛って

さぁ、食え!って感じだったんだ。

そういう日々の食事が反面教師に

なった。




綺麗で美味しそう!と顔がほころぶ

料理を作ってみたかったんだ!

兄ちゃんの料理は綺麗だと、妹すら

感じた事がそういう基礎的な考えを

後押しした気がする。





爺ちゃんがこのまま魚捌きが

上手くなれば鮨屋になれる‼︎って!

「好きこそ物の上手なれ!

だからな‼︎」って言われた。





そこからツマに使う大根の千切りや

きゅうり、にんじんの飾り切りも

面白くて夢中になった。




和食の専門書みたいなのと

飾り切りに最適みたいな包丁を

合羽橋の問屋街まで一緒に行って

爺ちゃんが買ってくれた。

その事を友達に自慢したら

「オマエの爺ちゃんもスゲェなあ!

男の子に料理本と包丁なんて普通

考えないだろ‼︎」って。

確かにそうだよね⁈









小5から中2まで兎に角、料理に

ハマった。

中学に入ると、足が速い事を知られ

顧問から陸上に入部するように!と、

言われるままに入って

放課後は陸上、土曜日の夕方は

婆ちゃんと一緒にスーパーへ行って

料理するのがパターン化した。









友達を誘って一緒に婆ちゃんとこで

食事する事もあった。

「オマエ、スゲェなあ〜‼︎

ウチの母ちゃんより旨いの作れるん

だなぁ〜!天才だよ!尊敬するよ‼︎

母ちゃんに料理教えてやってくれよ」

って! 笑




そいつに何か料理出来るか聞いたら

チキンラーメンに卵を入れてお湯を

注ぐのと、

冷めしにお茶漬け海苔を掛けて、

水と氷を入れるのが出来る!って

言うから

「そんなのは料理って言わない‼︎」

「だよねー!」

って2人で大笑いした!




〈友達御用達のチキンラーメンと

          お茶漬け海苔〉