ロンドンの広々した緑の多い
場所には、
まるで「どうぞ!」と言っているかの
ような木製の味わい深いベンチが
必ずと言って良い程、設置されており
つい腰をかけたくなります。




うっとりとした時間に身を委ね

ボーっとベンチに座っていると

初老のご夫妻が好意の眼差しで

近づいて来ました。




「道に迷ったの?

何処に行くの?

教えてあげるから地図を見せて

ごらん!」と言うのですが

迷っていた訳ではなく道も分かって

いましたが折角のご親切なので

地図を渡しました。






「オーッ、ここなら

この道を真っ直ぐ歩き10分も

しないうちに案内板があり

under ground と書いてあるから

そこを下りて左に進むと切符売り場が

あって...」と

実に詳しく説明してくれました。





「アナタ方は何処から来たのか?」と

問われたので

from japan!と答えると




「オーッ随分遠い国から来たんだね!

それはグレイトだ!

日本には行った事が無いけれど

とても良い国だ、神秘的な国だ、

という事は知っている。

いつか機会があれば是非

行ってみたい!




このイギリスも自慢出来る物が

沢山ある。

一緒に巡ってひとつひとつを案内

したい位だ。

どうかゆっくり見て行って欲しい」




と言い、更に私が着用していた

衣服に感心を示して

民族衣装なのか、着物という物なのか

日本女性は皆、そういったスタイルを

しているのかetc...

次々と質問されました。





「そんな怪しげな格好してるから

変に興味を持たれるんだよ!

日本女性はこんな格好はしない、

イッチゃってる奴しか選ばない服

だって説明すべきだよ!」

横からセクレタリーがチャチャを

入れて来ました。




「イッチゃってる奴って何よ‼︎

何処がどうだって言うの⁈

そりゃあ、君みたいに

TシャツにGパンって訳じゃないけど

少なくともそれよりは

ファッショナブルだと思うけど!」




この上はちゃんと説明しなければ

ならない。

神秘的な国、日本から渡英して来た

ジャパニーズが

日本人の衣服について

英国紳士の質問を受けた身としては。