受け止め方というか価値観というか

こういう事の判断に我々はかなり

温度差があると思う。





「あの子達、どう見ても不良グループ

じゃ無いと思うんだけどなぁ〜?

単なるファッションだと思うんだけど

なぁ〜?ちゃんと顔、見た?

16、17、せいぜいいっても18歳位の

もんでしょ⁈

未だ子供じゃない!」







「何言ってるの⁈

子供でも出来の悪い子供だよ!

チンピラ予備軍。

カツアゲされたらどうする気⁈」




という問い掛けはちょっと

可笑しかった、 笑

カツアゲかあ〜!懐かしいなぁ〜!




高校生の時

銀座4丁目ソニービルの裏手で

一緒に居た男友達がカツアゲされた。




勿論、嫌な記憶ではあるけれど

ほんの少し世間を学んだ気がした

ものだ。




折角、女の子と銀座に来たのに

愉しむ前に数人のグループに

取り囲まれ財布を奪われ一瞬にして

無一文。

悔しいしカッコ悪いし立場も無い。




連れの女の子(私である)に

どう接したら良いのか...

何か言ったところで全ては言い訳に

しか聞こえないし自分のカッコ悪さが

クローズアップされるだけ、

弱っちい自分を見透かされるだけ。




そもそも連れが私だったという事も

ヤバかった。

もっとピュアで素直で可愛い女の子

だったらもう少し気が楽だった事

だろう!




その子は、私がかなり生意気な小娘で

ある事を知っていたと思う。

だから滅多な事は言うまいと、

下手な事はしないでおこうと考えて

いた事だろう!

そんな気を使わせるような少女で

あった私と来た事がそもそも

ハズレくじだった。







「引きずらない方がいい!

こんなの、時の運‼︎

あと10分も前後していたら

あんなめには遭わなかったんだし

タイミングの問題だからさ!」

そんな声を掛けた。




その言葉に力無く「うん!」とは

言ったものの、それ以上の返す言葉は

見つからなかっただろうと思う。




一緒に居たのが私じゃなくて

怖くて泣き出すような、

あるいは、どうして良いか分からず

ただオロオロするような女の子

だったら...





彼だってイッパシに

「怖い想いをさせちゃってごめんね!」

くらいの事は言えただろうに....




「こんなのは時の運!」

これは祖母がよく口にしていた

言葉だ。

色々な場面で言っていたが、つまり

「ガタガタ騒ぐような事では無い!

巡り合わせでどうにもならない!」

というような時に使っていたと思う。

肝が座っていた祖母だったが

私も祖母のようにサラリと言った。




そういう事をサラリと言われて

返す言葉が見つからなかったに

違い無い、....多分。