それにしてもイギリスでの

ミッションについて、あったか

無かったか等という極めて重要な事を

ロンドンの煌びやかな街の大通りの、

しかもど真ん中で何故、突然

思い出したりするのだろう?




明日はいよいよイタリアだ!と

いう日に思い出せば良かったのに...

それなら手の打ちようもなく



〈しらばっくれ作戦〉以外の策は

他に無かった。




選択肢が無ければ致し方ない。

それはむしろ合法にもなり得る。

ナーンダ、タイミングの問題か!



何だ!そうと分かれば何故か急に

冷静になれた気がする。

そして気持ちが楽になった。💡

そして、そして良く良く考えてみれば

やはりイギリスでのミッションは

無かったと思う。



ドイツ、イタリアの見本市はかなり

詳しいアドバイスがあったし

そもそも案内状があった。



スペインは名工を訪れる目的が第一

だったからその他は木製品と織り物を

中心に当たるようにと課長に言われた

記憶がはっきりある。



イギリスはブランド店の視察以外

何も無かった。

蚤の市に行きたい!と伝えた時


「大量仕入れ出来る場所では無い。

骨董品店ならば一点物の

掘り出し品は可能性があるかも

知れない。見に行くのは良いがあまり

期待は出来ないだろう!」と

課長が言ってたのは憶えている。

その他は記憶を辿っても

買い付けについての話は無かった。



「部長からは?

一人で本社に行った時、何か言われ

なかった?」



「あー、言われた。

もし、用心棒がやられて血だらけに

なっても構わずに逃げろ!

助けようなんて思うなよ‼︎」と

言われた」


「えーっ!ひでぇ‼︎」



「それはミッションだと思うから

そうするつもり。

私も我が身が大事だし...でも

近くに誰かが居たら

あの人を助けてやって!と頼んでから

逃げるつもりだから大丈夫!

諦めずに頑張って!

無事は祈ってあげるからね!

何とかご無事で‼︎...と」

 



「えーっ!ひでぇ!

皆んなして、ひでぇ‼︎」





ロンドンのダブルデッカー(バス)