今年、私にとっていろんな意味で分岐点となった出来事があります。
それは祖父の死です。
亡くなったのは3月なんですが、未だに祖父のことを書こうとしても
頭の整理ができないので、まとまった文章にならないかもしれません。
でも、今年の出来事は今年のうちに書き留めておきたかったので、
無理やり書いていきます。
だから、わかりづらい文章になったら、すみません。
祖父とは一緒に住んではいなかったのですが、
それでも私にとって父親代わりの様な存在でした。
私は父親と反りが合わず、ほとんど口を利かないので、
困ったことがあるといつでも相談しに行っていたのです。
すごく頭が良い人で、すごく尊敬していたんです。
だからでしょうか。
私は今まで何度か身内の死を経験しましたが、
こんなにも自分の生に違和感を感じたことはありません。
祖父はもう目覚めることも、しゃべることも、ご飯を食べることもないのに、
その一方で、なんで、私はお腹が空いてご飯を食べ、
顔を洗って、洋服を着替えて、化粧をして、またいつもの様に
何もなかったかの様に一日を送っているんだろう?って。
そんな祖父がまだ元気で普通に話しが出来た頃に、
私が覚えている限りの最後の会話の内容は
私の結婚のことだったと思います。
「おまえももう30になるんだから、そろそろ結婚を考えんと…」
と言われたのに対し、
「親の不仲を小さい頃から散々見せつけられてきたんだから、
自分もあんな風になるんじゃないかと思ったら、
結婚したいなんて思うわけないじゃん!!」
って、一蹴したんです。
今更なんですが、その時の祖父の悲しげな顔が思い出されます。
話しはちょっと逸れるんですが、うちの両親はなぜ離婚しないんだろうと
思うくらい、うまくいっていません。
私が幼稚園の頃から、夫婦喧嘩を繰り返していて、
親もそれを子供に隠そうとはしなかったので、
そんな見なくてもいい結婚の嫌な面をずっと見続けてきました。
だから、いつの頃からか、自分も結婚したら親のようになるんだって
思い込むようになっていたんです。
結婚は決して幸せへのゴールではない、人生の墓場かもしれない。
だったら、結婚なんてしない方が幸せでいられるだろうって。
話しは戻って、祖父はきっとそのことが心残りだったんだと思います。
だから、祖父は自分の死をもって、
「結婚はお前が思っているような悪い面だけじゃない。
早くいい人を見つけて、結婚しなさい。」
って言いたかったんじゃないのかって思える出来事がありました。
それは、祖母の姿を見ていて気づかされました。
祖母は祖父を最後まで自分一人の力で介護しようとしていました。
もう今すぐ医療施設の整った介護施設に入れなければ、
明日をも知れないというギリギリまで、
祖母は祖父を施設に入れることに反対でした。
そんな祖母だったので、祖父の最期の時泣き叫ぶかと思ったんです。
しかし、私の予想とは反対に、
祖母は涙も流さず、ただ祖父の体をさすっているだけでした。
時折、小さな声で話しかける程度でしばらく体をさすっていました。
ほとんど何を話しかけているのか聞こえなかったんですが、
かろうじて聞こえた言葉は
「よく頑張った。立派だった。」
でした。
その姿に祖母の強さを感じるのと同時に
私の理想はこれだなって思いました。
こんな近くに自分の理想と出来る夫婦像があったんだって気づきました。
私も自分か相手の最期の時にこうありたいと心から思えました。
ちょっと長くなってしまったので、この辺で一旦終わりにしておきます。
