対外及び対内証券売買契約の状況(2013年8月3日に終わる週):7,568億円の資金流出超
8月3日に終わる週の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)が本日(8月8日)発表されましたので、確認しておきましょう。
非居住者による株式の取得・処分状況(8月3日に終わる週)は422億円の処分超過(売り越し)となりました。2週間連続の売り越しで、海外投資家が利益確定売りの行動に出ていることがわかります。ただ、金額はわずかです。
下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。8月3日に終わる週は1,116億円の処分超過(売り越し)となりました。2週間連続の売り越しですが、売り越し金額は前週(1兆1,264億円)と比べて大きく減少しています。
下記は、対外及び対内証券売買契約(株式・中長期債・短期債のすべてを合計したネットの数値)の合計値および4週平均値と、ドル円相場を合わせたチャートです。
このグラフは、週ベースでの証券投資の流れがドル円相場にどう影響しているかを示唆するチャートとなります。
ただ、中長期債の投資の場合は、通常、為替ヘッジを行いながら投資する場合が多いため、単純に数値の合計額だけをみて判断することは危険です。ご注意ください。
8月3日に終わる週は、7,568億円の資金流出超となりました。2週間連続の資金流出超となっています(前週は1兆3,117億円の資金流出超)。
これはドル円相場にとっては、円安圧力が弱まったことを意味します。
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