信用取引動向（2013年6月7日時点）：買い残高は高水準を維持！

　日本の株式市場の先行きを占うために、信用取引の状況を確認しておきましょう。

　下記は信用取引の買い残高と日経平均を合わせたチャートです（6月7日時点）。信用取引の買い残高は2兆9,321億円となっています。9週間振りに減少しましたが、まだ高水準を維持しています。

　これは信用買い残の整理が進んでいないことを意味しており、今後の株式相場にとってはマイナス要因となります。

　下記は2005年以降の信用取引の評価損率のチャートです（日経新聞に掲載されている評価損益率の数値ではなく、評価損率であることにご注意ください。プラスとマイナスが逆となります）。

評価損率は5月17日まで5週間連続でマイナスをつけたあとプラスに転じ、6月7日時点では15.65％まで急上昇しています（前週比＋8.06ポイント）。信用取引で買いポジションをとっている投資家の損益率が悪化していることを示しています。

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