米国のISM製造業指数(2013年5月)から: 6カ月振りに50ポイント割れ!
ISM(全米供給管理協会)製造業指数の2013年5月分が昨日(6月3日)に発表されています。米国の製造業の景況感を確認しておきましょう。
下記はISM製造業指数の推移を示したチャートです。5月は49.0%となり、前月比1.7ポイント下落しました。3カ月連続のマイナスで、コンセンサス予想(51.0%)よりは悪い結果となりました。また6カ月振りに50%を下回っています。
いくつかの内訳の項目をみてみましょう。
まず生産指数です。5月は48.6%で、前月比4.9ポイント低下しました。2カ月振りのマイナスで、9カ月振りに50%を下回っています。
次は新規受注のチャートです。5月は48.8%で、前月比3.5ポイント低下しました。2カ月振りのマイナスで、5カ月振りに50%を下回りました。
輸出指数のチャートです。5月は51.0%で、前月比3.0ポイント低下しました。2カ月連続のマイナスですが、6カ月連続で50%を上回っています。
輸入指数のチャートです。5月は54.5%で、前月比0.5ポイント低下しました。4カ月振りの下落ですが、6カ月連続で50%を上回っています。内需については堅調のようです。
雇用指数のチャートです。5月は50.1%で、前月比0.1ポイント低下しました。2カ月連続のマイナスですが、44カ月連続で50%を上回っています。
最後に商品価格のチャートです。5月は49.5%で、前月比1.0ポイント低下しました。3カ月連続のマイナスで、10カ月振りに50%を下回りました。インフレ圧力は弱いといえます。
ファンダメンタルズ面をみると、米国の製造業には減速の兆候があります。次回以降の数値に注目する必要があります。
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