海外投資家の日本株に対するスタンス:利益確定売りか
5月20日の週のデータが発表されましたので、海外投資家動向について確認しておきましょう。
まず、5月25日時点の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)をみてみましょう。
非居住者による株式の取得・処分状況は274億円の取得超過(買い越し)となりました。3週間連続の買い越しですが、買い越し金額は前週(7,158億円)に比べて大きく減少しています。
海外投資家の日本株に対するスタンスは、「強気」から「中立」に変わったと判断します。
下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。5月25日に終わる週は1兆9,900億円の処分超過(売り越し)となりました。2週間振りの売り越しです。海外投資家は債券も売却しています。
下記は東京証券取引所が発表している投資主体別売買動向のうち外国人投資家の売買動向です(三市場)。
5月24日に終わる週は、わずかですが44億円の売り越しに変わりました。3週間振りの売り越しです。
下記は寄り前の外資系証券の売買動向です(株数ベース、5月31日までのデータ)。5月31日は1,560万株の大幅買い越しとなっています。
以上を総合判断すれば、海外投資家の日本株に対するスタンスが変化していることがわかります。いったんは利益確定の行動をとったようです。
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