対外及び対内証券売買契約の状況(5月11日に終わる週):3,748億円の資金流入超に変わる!
5月11日に終わる週の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)が本日(5月16日)発表されましたので、確認しておきましょう。
非居住者による株式の取得・処分状況(5月11日に終わる週)は8,788億円の取得超過(買い越し)に変わりました。2週間振りの買い越しで、このところ売り買い交錯となっています。ただ、全体としてみれば取得超過(買い越し)が続いています。
非居住者(海外投資家)は引き続き日本株を買っていると判断できます。
下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。5月11日に終わる週は2,984億円の処分超過(売り越し)に変わりました。3週間振りの売り越しで、海外投資家は中長期債から株式に資金をシフトさせているようです。
今回は、居住者による公社債の取得・処分状況をみてみましょう。5月11日に終わる週は1,864億円の処分超過(売り越し)となりました。3週間連続の売り越しとなっています。円安の流れを受けて、国内機関投資家の外債投資が増加することが予想されますが、足元は利益確定の行動に出ているようです。
下記は、対外及び対内証券売買契約(株式・中長期債・短期債のすべてを合計したネットの数値)の合計値および4週平均値と、ドル円相場を合わせたチャートです。
このグラフは、週ベースでの証券投資の流れがドル円相場にどう影響しているかを示唆するチャートとなります。
ただ、中長期債の投資の場合は、通常、為替ヘッジを行いながら投資する場合が多いため、単純に数値の合計額だけをみて判断することは危険です。ご注意ください。
5月11日に終わる週は、3,748億円の資金流入超に変わりました。2週間振りの資金流入
超となっています(前週は1,516億円の資金流出超)。
これはドル円相場にとっては、円安圧力から円高圧力に変わったことを意味します。
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