日経平均のAVSと一目均衡表(2013年4月24日時点):重要な変化日が近づく!
日経平均やTOPIXなど主要なインデックスは再び年初来高値を更新しました。ここで久し振りに、日経平均のAVSと一目均衡表を確認しておきましょう。
4月24日の日経平均は前日比313.81円高となりました。2営業日振りの大幅上昇です。
下記は、日経平均のトレンドフォローシステムAVSのチャートです。4月24日時点では「買い」継続となっています。4月25日時点のSAR値(売買転換値)は12,972.84円です。
下記は、日経平均のAVSの週次モデルのチャートです(4月24日時点までのデータを反映)。4月24日時点では「買い」継続となっています。4月26日時点のSAR値(売買転換値)は12,823.68円で、26日の終値がSAR値を下回れば、週次モデルが「売り」転換することになります。
なお、筆者が重要視している日柄分析(サイクル分析)では、5月3日に終わる週の前後に重要な転換点が到来します。日経平均が4月24日時点で高値をつけたことは、この転換点が天井となる可能性があることを意味します。連休の谷間であることを考慮すると、いったんはポジションを引き下げるべきだと筆者はみています。
下記は日経平均の一目均衡表です。4月24日の終値は転換線の上に位置しています。上昇トレンドが続いています。
下記はDMIのチャートです。4月24日時点では「買い」継続となっています。ADXは上昇中です。
下記はMACDのチャートです。4月24日時点では「買い」継続となっています。
次に逆張り指標をみてみましょう。
下記はストキャスティクス13日線のチャートです。上昇中で、「買われ過ぎ」の領域にあります。
下記はRSIの27週線と7週線と日経平均を合わせたチャートです(4月24日までのデータを反映)。27週線と7週線はともに「買われ過ぎ」の領域にありますが、注目すべきは“ダイバージェンス”の現象が生じていることです。
“ダイバージェンス”とは“相違”、“発散”の意味があり、相場の高値圏において、株価が以前の高値水準よりも上昇したにもかかわらず、逆張り指標が以前の高値をつけた時の水準よりも下に位置している現象を指します。この場合、強力な「売り」サインとなります。
逆張りのテクニカル指標のいくつかで、この“ダイバージェンス”が生じていることから、東京株式市場の先行きについては警戒が必要です。
短期売買指標(変形騰落レシオ)のチャートです。10日線と20日線はともに上昇しました。10日線は「買われ過ぎ」の領域、20日線はまだ中立領域にあります。
足元の日本の経済指標はいずれも良好で、今年度の企業収益も大幅な増益が予想されています。ただし、テクニカル分析からいえば、東京株式市場には“赤信号”が点灯したといえるでしょう。
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