海外投資家の日本株に対するスタンス:売り越しに転じる! | COTレポートの読み方

海外投資家の日本株に対するスタンス:売り越しに転じる!

海外投資家動向について確認しておきましょう。

まず、323日時点の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)をみてみましょう。

非居住者による株式の取得・処分状況は2,675億円の処分超過(売り越し)となりました。19週間振りに売り越しとなりました。

海外投資家の日本株に対するスタンスは、「強気」から「中立」に変わったと判断します。ただし、次週(330日に終わる週)の数値がどうなっているのか確認する必要があります。


COTレポートの読み方-海外投資家動向1-20130328

下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。323日に終わる週は21,902億円の処分超過(売り越し)となりました。2週間連続の売り越しです。海外投資家は利益確定売りの行動をとったようです。


COTレポートの読み方-海外投資家動向2-20130328

 下記は東京証券取引所が発表している投資主体別売買動向のうち外国人投資家の売買動向です(三市場)。

322日に終わる週は、918億円の売り越しに変わりました。19週間振りの売り越しです。


COTレポートの読み方-海外投資家動向3-20130328

 下記は寄り前の外資系証券の売買動向です(株数ベース、329日までのデータ)。今週に入ってから買い越し株数が減ってきていることがわかります。




COTレポートの読み方-海外投資家動向4-20130328

 以上を総合判断すれば、海外投資家の日本株に対するスタンスに変化の兆しがうかがえます。次週以降のデータがどうなっているのか、注目されます。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------