海外投資家の日本株に対するスタンス:売り越しに転じる!
海外投資家動向について確認しておきましょう。
まず、3月23日時点の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)をみてみましょう。
非居住者による株式の取得・処分状況は2,675億円の処分超過(売り越し)となりました。19週間振りに売り越しとなりました。
海外投資家の日本株に対するスタンスは、「強気」から「中立」に変わったと判断します。ただし、次週(3月30日に終わる週)の数値がどうなっているのか確認する必要があります。
下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。3月23日に終わる週は2兆1,902億円の処分超過(売り越し)となりました。2週間連続の売り越しです。海外投資家は利益確定売りの行動をとったようです。
下記は東京証券取引所が発表している投資主体別売買動向のうち外国人投資家の売買動向です(三市場)。
3月22日に終わる週は、918億円の売り越しに変わりました。19週間振りの売り越しです。
下記は寄り前の外資系証券の売買動向です(株数ベース、3月29日までのデータ)。今週に入ってから買い越し株数が減ってきていることがわかります。
以上を総合判断すれば、海外投資家の日本株に対するスタンスに変化の兆しがうかがえます。次週以降のデータがどうなっているのか、注目されます。
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