VIX指数と投機筋の動向(2012年12月24日時点):売り越し枚数は3週間連続で減少!
VIX指数先物の2012年12月24日時点のポジション動向を確認しておきましょう。
下記はノン・コマーシャルズ(投機筋)のポジション動向とVIX指数を合わせたチャートです。
12月24日時点では89,035枚の売り越しとなりました。55週間連続の売り越しですが、売り越し枚数は前週に比べて6,003枚減少しました(3週間連続の減少)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)のVIX指数に対するスタンスは「弱気」を維持していると判断します。
なお、先週末(12月28日)のVIX指数は22.72%まで急上昇しており、次回(12月31日時点、2013年1月4日発表)の数値がどう変化しているか注目されます。
下記はコマーシャルズ(実需筋)のポジション動向とVIX指数を合わせたチャートです。
12月24日時点では91,416枚の買い越しとなりました。55週間連続の買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて7,230枚減少しています(3週間連続の減少)。
機関投資家など実需筋(コマーシャルズ)のVIX指数に対するスタンスは、「強気」継続と判断します。なお、実需筋はヘッジ手段としてVIX指数を活用しており、ヘッジ比率は高水準です。
ポジションが一方向に傾き過ぎると、相場が逆方向に触れた場合、ロスカットを巻き込んで想定以上に大きく動く可能性があります。投機筋のポジションは引き続き売り越し枚数が高水準を維持しています。このため、VIX指数の急上昇に注意すべきだとみています。
12月28日のVIX指数は22.72%(前日比+3.25ポイント)と急上昇しています。年末年始、さらに上昇するかどうか、筆者は興味を持って見守っています。
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