対外及び対内証券売買契約の状況(2012年12月22日に終わる週):5,846億円の資金流出超! | COTレポートの読み方

対外及び対内証券売買契約の状況(2012年12月22日に終わる週):5,846億円の資金流出超!

20121222日に終わる週の対外及び対内証券売買契約の状況(指定報告機関ベース)が本日(1227日)発表されましたので、確認しておきましょう。

非居住者による株式の取得・処分状況(1222日に終わる週)は7,649億円の取得超過(買い越し)となりました。6週間連続の買い越しで、買い越し金額は前週(3,896億円)に比べて大幅に増加しています。

海外投資家は、日本株に対して「強気」スタンスを強めていると判断します。


COTレポートの読み方-証券投資株式20121222

下記は非居住者による公社債の取得・処分状況です。1222日に終わる週は12,531億円の処分超過(売り越し)となりました。2週間振りの売り越しです。海外投資家は債券から株式へ資金をシフトさせているようです。


COTレポートの読み方-証券投資債券20121222

 下記は、対外及び対内証券売買契約(株式・中長期債・短期債のすべてを合計したネットの数値)の合計値および4週平均値と、ドル円相場を合わせたチャートです。

このグラフは、週ベースでの証券投資の流れがドル円相場にどう影響しているかを示唆するチャートとなります。

ただ、中長期債の投資の場合は、通常、為替ヘッジを行いながら投資する場合が多いため、単純に数値の合計額だけをみて判断することは危険です。ご注意ください。

 1222日に終わる週は、5,846億円の資金流出超となりました。2週間連続の資金流出超ですが、金額は前週(11,365億円)に比べてやや減少しました。

これはドル円相場にとっては、円安圧力がやや弱まったことを意味します。


COTレポートの読み方-証券投資合計20121222

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