VIX指数の動き(2012年11月14日時点):17.92%、前日比+1.27ポイント
2012年11月14日のNY株式市場は大幅続落となりました。NYダウ工業株30種平均は前日比-1.45%、ナスダック総合株指数は同-1.29%となっています。
朝方はハイテク関連株を中心に上昇しました。しかしながら、オバマ大統領が高所得者層への減税を廃止すると表明したことから、「財政の崖」問題で議会との交渉が難航するとの観測が強まり、売り優勢に転じました。引け間際にかけて、大きく売られています。
なお、債券相場は前日比ほぼ横ばいとなっています。外国為替市場では、米ドルが主要通貨に対してまちまちの動きとなっています。衆議院の解散が決まり、自民党政権に変わればさらなる金融緩和が行われるとの観測から、円が全面安の展開となっています。
S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、11月14日の終値は17.92%となりました。前日比1.27ポイントの上昇で、3営業日振りに反発しました。投資家心理が悪化したことを示しています。NY株式相場が下落したにもかかわらず、12日、13日とVIXが低下しており、違和感がありました。本日は整合性のある結果となっています。
下記はVIX指数とS&P500指数を合わせたチャートです(2009年以降のチャート)。VIX指数は低位を維持しています。VIX指数が10%台を維持する限り、NY株式相場は大きく崩れることはないと思われます。
下記はVXV指数のチャートです。11月14日時点のVXV(S&P500指数の3カ月ボラティリティ)は19.87%で、前日比0.90ポイント上昇しました。3営業日振りの上昇です。
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