SKEW INDEX(スキュー・インデックス)(2011年12月28日時点):116.32%
筆者は過去10年以上にわたって、VIX指数をフォローしてきました。昨年秋にVIX指数に連動するETFが日本の株式市場に上場され、ようやくそれを個人資産の運用にも活かすことができる状況になりました。筆者の今年の個人資産の運用収益の6割はVIX指数のETFの商いによるものです。
来年には日本版のVIX指数にあたる日経ボラティリティインデックスの先物取引が上場される予定で、出来高が増えれば投資対象として妙味があると、期待しています。
ところで、筆者が今、関心を持って毎日フォローしているのがスキュー・インデックスです。これもどこかの時点で、派生商品が登場する可能性があるとみており、データの蓄積と値動きの研究を継続するつもりです。
SKEW INDEX(スキュー・インデックス)は、S&P500指数のオプション市場のデータ(アウト・オブ・ザ・マネーのオプション価格)から算出した“リスク指標”のひとつで、筆者が重要視しているVIX指数とは異なるリスクを表しています。ファイナンス理論で、いわゆる“Tail Risk(テイル・リスク)”とか “Black Swan Event(ブラック・スワン・イベント)”とかいわれる極端な事象が発生するリスクを示す指標です。
詳細な説明を知りたい方は、CBOEの下記のホームページをご覧ください。
http://www.cboe.com/micro/skew/introduction.aspx
下記はVIX指数とSKEW指数を合わせたチャートです。SKEW指数は通常100%から150%の間を動きます。指数が高くなるほど、正規分布からはずれた事象が生ずるリスク(テイル・リスク)が高いことを示します。
12月28日時点のSKEW指数は116.32%となりました。前日比0.21ポイントの低下で、
2営業日連続で下落しています。これはテイル・リスクが減退したことを示しています。
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