円相場の動きと投機筋の動向(2011年10月25日時点)…円買い越し枚数が急増!
IMM円通貨先物取引の投機筋のポジション動向を確認しておきましょう。
2011年10月25時点では54,279枚の円買い越しとなりました。21週間連続の円買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて27,372枚増加しています(3週間振りの増加)。買いポジションが急増しています。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)のスタンスは、「強気」継続と判断します。
下記は実需筋(コマーシャルズ=年金などの機関投資家)のポジション動向です。
2011年10月25日時点では58,260枚の円売り越しとなりました。21週間連続の円売り越しで、売り越し枚数は前週に比べて36,300枚増加しています(5週間振りの増加)。
実需筋(コマーシャルズ)のスタンスは、「弱気」継続と判断します。
本日(10月31日)の東京外国為替市場において、財務省・日銀が円売り介入を実施し、ドル円相場は1ドル=79円台まで急騰しています。当局の介入は、投機筋の買い越しポジションの急増をみての対応とみて間違いありません。
ただし、現在のファンダメンタルズ要因からみて、介入の効果は限定的だと筆者はみています。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------