米国の雇用統計(2011年4月):好悪混ざった結果! | COTレポートの読み方

米国の雇用統計(2011年4月):好悪混ざった結果!

56日(金)に発表された20114月の米国雇用統計を確認しておきましょう。

 下記は失業率(軍人を除く)の推移を示したチャートです。20114月は9.0%となり、前月比0.2ポイント上昇しました。事前のコンセンサス予想(8.8%)よりも悪い結果となりました。失業率は200910月にピーク(10.1%)をつけたあと改善傾向が続いていましたが、5カ月振りに悪化しました。


COTレポートの読み方-米雇用統計1-201104

 下記は失業者数の前月比増減数と失業率を合わせたチャートです。4月の失業者数は1,374.7万人で、前月に比べて20.5万人増加しています。5カ月振りの増加です。


COTレポートの読み方-米雇用統計2-201104

 下記は、非農業部門の雇用者数の前月比の伸び率を示したチャートです。4月の非農業部門の雇用者数は24.4万人の増加となりました。7カ月連続の増加で、コンセンサス予想(18.5万人の増加)を大幅に上回る結果となりました。

 筆者は米国の実質GDPを占う指標として、非農業雇用者数の前年比伸び率の3カ月平均の数値に注目しています。4月は+1.02%となり7カ月連続でプラスとなっています(伸び率も上昇)。


COTレポートの読み方-米雇用統計3-201104

 全体としてみれば、雇用環境の改善がまだ続いています。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------