VIX指数の動き(2011年5月6日時点):18.40%、前日比+0.20ポイント | COTレポートの読み方

VIX指数の動き(2011年5月6日時点):18.40%、前日比+0.20ポイント

NY株式市場は反発しました。

朝方発表された4月の雇用統計は、非農業雇用者数がコンセンサス予想(+18.5万人)を大きく上回るプラス24.4万人となったため、買い戻し優勢でスタートしました。ダウ工業株30種平均は一時175ドル高まで上昇しています。しかしながら、失業率は逆に9.0%(+0.2ポイント)と悪化したこと、さらにギリシャ政府がユーロ圏を離脱するとのドイツ誌の報道(ギリシャ政府は否定)が伝わると、上げ幅を縮めました。ダウ工業株30種平均は結局54.57ドル高で引けています。

外国為替相場は引き続きボラティリティの高い状況が続いています。米ドルがユーロやスイスフランなどに対して大幅上昇し、一方で豪ドルやNZドルなどに対しては下落しました。ドル円相場は急上昇の後、上げ幅を縮めて引けています。

S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、56日の終値は18.40%で、前日比0.20ポイント上昇しました。6営業日連続の上昇で、投資家心理の悪化が続いています。

株式相場の上昇を受けてVIX指数は一時16.12%まで低下しましたが、維持できず、引けにかけてじり高となっています。

NY株式市場が反発したにも関わらず、VIX指数は上昇しているため、必ずしも良い兆候ではありません。


COTレポートの読み方-VIX1-20110506

 下記はVIX指数とS&P500指数を合わせたチャートです。引き続きNY株式市場は短期の調整局面に入る可能性がある、と筆者はみています。


COTレポートの読み方-VIX2-20110506


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