米国のCFNAI(2011年3月)から:CFNAIは3カ月振りに上昇! | COTレポートの読み方

米国のCFNAI(2011年3月)から:CFNAIは3カ月振りに上昇!

FRBの傘下には12の地区連邦準備銀行がありますが、それぞれの連邦準備銀行のエコノミスト・グループは特徴のある経済統計を開発・算出しています。

このうち、シカゴ連邦準備銀行が算出しているCFNAIThe Chicago Fed National Activity Index=全米経済活動指数)は、85の月次統計を加重平均して作成したもので、数年前から筆者は重要視しています。

428日(木)に、20113月のCFNAI(全米経済活動指数)が発表されています。確認しておきましょう。

3月のCFNAI0.26%となり、2月(0.16%)に比べると、0.10ポイント上昇しました。3カ月振りの改善です。経済がやや上伸したことを示唆しています。

なお、20091月(-4.29%)が今回の大底となります。


COTレポートの読み方-CFNAI1-201103

 個別指数をみると、生産と所得、個人消費と家計、売上・受注・在庫の3項目が前月比改善し、一方で雇用関係の項目が前月比悪化しています。


COTレポートの読み方-CFNAI2-201103

CFNAIで重要なのは3カ月移動平均の数値です。CFNAI3カ月移動平均が-0.70%を下回ると景気後退に入ったことを示し、0.20%を上回ると景気後退が終了したことを示します。

20113月のCFNAI3カ月移動平均)は0.20%となり、2月(0.27%)に比べて0.07ポイント低下しました。5カ月振りに低下しています。

景気後退局面はすでに終了しているため、FRBの超低金利政策はまもなく終了する公算が強いといえます。


COTレポートの読み方-CFNAI3-201103

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