ドルインデックスの動きと投機筋の動向(2010年3月23日)
ドルインデックスの動きと投機筋の動向(2010年3月23日)
・・・投機筋の米ドル売り越し枚数は大幅に減少!「中立」スタンスに変わる!
米ドルの方向性を占うために、3月23日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみてみましょう。
下記は、主要6通貨(ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)の投機筋(ノン・コマーシャルズ)の対米ドルでのポジションを合計したものです。米ドル全体のポジション動向をみるために、筆者は上記の6通貨を合算した数値を作成しています。
3月23日時点では9,898枚の米ドル売り越しとなっています。3週間連続の米ドル売り越しですが、売り越し枚数は前週に比べて22,872枚減少しています。
ヘッジファンドやCTAなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)のスタンスは、「弱気」から「中立」に変わったと判断します。
下記は、ICE NY (以前のNYBOT、現在はICE NYの傘下にある)に上場されているドルインデックス先物取引の投機筋のポジションを示したチャートです。
3月23日時点では32,197枚の買い越しとなりました。18週間連続の買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて3,417枚増加しています(4週間振りの増加)。
投機筋の米ドルに対するスタンスは、「強気」継続と判断します。これは6通貨合計のポジションから出てくる判断と異なります。
上記を総合判断すると、ヘッジファンドやCTAなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)は、米ドルに対して「中立」スタンスをとっていると判断します。
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