日本の2009年10月の雇用関係指標から:改善傾向が続くが… | COTレポートの読み方

日本の2009年10月の雇用関係指標から:改善傾向が続くが…

日本の2009年10月の雇用関係指標から

・・・ 改善傾向が続くが…


 日本においても雇用環境が改善しています。ここで10月の雇用情勢を確認しておきましょう。


 下記は失業率と有効求人倍率のチャートです。10月の失業率(季節調整値)は5.1%で、前月に比べて0.2ポイント改善しました。3カ月連続の低下です。


  また、10月の有効求人倍率は0.44倍で、前月に比べて0.01ポイント上昇しました。2カ月連続の上昇です。ともに最悪期を脱して、雇用が改善傾向にあることを示しています。


COTレポートの読み方-1130日本の雇用関係指標


 下記は1965年以降のチャートです。


COTレポートの読み方-日本の雇用関係指標2


 下記は就業者数(季節調整値)と就業者数(原数値)3カ月平均の前年比のチャートです。就業者の趨勢をみるために、筆者は原数値の3カ月平均の前年同月比をフォローしています。


3カ月平均の前年同月比は、-1.69%まで減少幅が縮小してきました。3カ月連続の縮小です。一方で、10月の就業者数(季節調整値)は前月比-20万人となっています。3カ月振りの減少で、必ずしも就業者数が増加しているわけではないことを示しています。


COTレポートの読み方-就業者数の推移


 米国の雇用環境は改善の兆しがみられていますが、日本においても改善の兆しがみられます。ただし、まだ楽観はできません。国内景気は2番底をつける可能性が出てきており、今後回復基調が続くのか、あるいは再び景気が悪化するのか、今は正念場です。

 

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