日本の2009年8月の消費者物価から:デフレ基調が強まる! | COTレポートの読み方

日本の2009年8月の消費者物価から:デフレ基調が強まる!

 9月29日(火)に、8月の全国の消費者物価指数が発表されています。足元の状況を確認しておきましょう。


 下記は生鮮食品を除く消費者物価のチャートです(全国と東京都区部)。8月の全国の消費者物価は前年同月比-2.44%となりました。6カ月連続の前年比マイナスであり、しかも下落率が拡大しています。デフレ圧力が強まっているといえます。


  なお、全国物価の先行指標となる9月の東京都区部の消費者物価(生鮮食品を除く)は前年同月比-2.06%となっています。前月に比べると下落率は0.19ポイント拡大しています。


COTレポートの読み方-0929消費者物価の推移


 下記は1971年1月以降の長期チャートです(総合指数)。1971年以降で、最大規模の下落が続いています。
 
COTレポートの読み方-0929消費者物価の推移 総合


 消費者物価の下落は、消費者の実質購買力が向上するという点で、個人消費にとってプラスとなります。一方で、消費者物価の下落率拡大は、実質金利の上昇という点では、成長率の押し下げ要因として作用することになります。

 

-------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------


気づきの投資術


マネーの動きで読み解く外国為替の実際






株式投資家のためのFX入門