8月25日時点のCME日経平均先物ポジション動向 … 投機筋のスタンスは「中立」継続!
8月25日時点のCME日経平均先物ポジション動向
… 投機筋のスタンスは「中立」継続!一方で、実需筋のスタンスは「中立」から「強気」に転換!
8月25日時点でのCOTレポートが、8月28日(日本時間では8月29日の早朝)に発表されています。日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況を確認しておきましょう。
コマーシャルズについては、8月25日時点では2,310枚の売り越しとなりました。15週間連続の売り越しですが、売り越し枚数は前週に比べて790枚減少しています(6週間連続の減少)。
コマーシャルズの日本株に対するスタンスは、「中立」継続と判断します。
ノン・コマーシャルズについては8月25日時点では4,323枚の売り越しとなりました。5週間連続の売り越しで、売り越し枚数は前週に比べて1,514枚増加しました(3週間連続の増加)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋の日本株に対するスタンスは、「弱気」継続と判断します。
なお、CMEでは円証拠金での日経平均先物取引も上場されています。近年、円証拠金ベース取引の売買高が増えており、最近ではドル証拠金ベースよりも売買高が多くなっています。
まず、コマーシャルズのポジション動向をみてみましょう。
コマーシャルズについては、8月25日時点では10,191枚の買い越しとなりました。6週間連続の買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて3,286枚増加しています(5週間連続の増加)。
コマーシャルズの日本株に対するスタンスは、「強気」継続と判断します。
ノン・コマーシャルズについては8月25日時点では3,853枚の買い越しとなりました。5週間連続の買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて1,926枚増加しました(3週間連続の増加)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋のスタンスは、「中立」から「強気」に変わったと判断します。
上記のドルベース取引と円ベース取引の日経平均先物取引は、売買単位がほぼ同じであるため(5ドルと500円)、両者のポジションを合計すれば全体のポジション動向を把握することができます。筆者は、両方を合算したポジションを見た方が実態に即しているのではないかと思っています。
下記はコマーシャルズのポジション動向(合計)です。
コマーシャルズについては、8月25日時点では7,889枚の買い越しとなりました。3週間連続の買い越しで、買い越し枚数は前週に比べて4,076枚増加しました。
コマーシャルズの日本株に対するスタンスは、「中立」から「強気」に変わったと判断します。
ノン・コマーシャルズについては8月25日時点では470枚の売り越しとなりました。4週間連続の売り越しですが、売り越し枚数は前週に比べて412枚減少しました。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋の日本株に対するスタンスは、「中立」継続と判断します。
COTレポートから判断すると、CTAやヘッジファンドなどのノン・コマーシャルズ(投機筋)の、日本株に対するスタンスはまだ「中立」継続と判断します。
-------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------