日本の2009年6月の鉱工業生産統計(速報値)から
日本の2009年6月の鉱工業生産統計(速報値)から
・・・生産指数は4カ月連続で上昇!出荷・在庫モメンタムも4カ月連続で上昇!
7月30日(木)に2009年6月の鉱工業生産統計(速報値)が発表されています。足元の生産活動を確認しておきましょう。
下記は鉱工業生産指数(予測値を含まず)と在庫率指数のチャートです。2009年6月の生産指数は前月比+2.4%と上昇しました。4カ月連続で前月比プラスとなりました。ただし、前回調査の予測指数(+3.1%)をやや下回っています。
一方で、在庫指数は前月比-1.0%と低下しました。6カ月連続の前月比マイナスです。企業は生産調整の手を緩めておらず、在庫の減少基調が続いています。在庫調整はかなり進展した、と判断できます。
予測指数をみると、7月+1.6%、8月+3.3%と、2カ月連続の増加を見込んでいます(7月の予測指数は前回調査の+0.9%より0.7ポイント上方修正された)。2009年2月を大底として、生産活動は増加基調が続いています。
下記は予測指数を加えたチャートです。
ちなみに、経済産業省は「総じてみれば、生産は持ち直しの動きが見られる」から、「総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している」と表現を変えています。基調判断は据え置いています。
下記は出荷・在庫モメンタム(=出荷指数÷在庫指数)のチャートです。2009年6月は-12.40で、前月(-21.56)に比べれば大幅に上昇しています。4カ月連続の上昇です。
出荷・在庫モメンタムは生産指数の先行指標とみなされていますから、生産活動は今後さらに上昇する可能性が高いといえます。
下記は出荷・在庫モメンタムと株価のチャートです。出荷・在庫モメンタムは株価の先行指標とみなすこともできます。出荷・在庫モメンタムの動きからみれば、株価はさらに上昇する可能性を示唆しています。
-------------------------------------------------------------------------------
*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
-------------------------------------------------------------------------------