英ポンドの動きと投機筋の動向・・・投機筋のスタンスは「弱気」継続!
英ポンドの動きと投機筋の動向(2008年12月23日)
・・・投機筋のスタンスは「弱気」継続!
日本の個人投資家に人気が高い英ポンドについて、12月26日時点の相場と、IMM通貨先物取引の12月23日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向を確認しておきましょう。
下記は英ポンド-米ドルの一目均衡表です。英ポンドは米ドルに対して弱含み保合いとなっています。12月26日の終値は転換線の下に位置しています。
下記は英ポンド円の一目均衡表です。英ポンドは対円について軟調に推移しています。12月26日の終値は転換線の下に位置しています。
次にIMM英ポンド先物取引の、投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。12月23日時点では、31,630枚の英ポンド売り越しとなりました。21週間連続の英ポンド売り越しで、前週に比べて売り越し枚数は1,230枚増加しています(5週間振りの増加)。トレンドとしては、英ポンドの売り越し枚数が減少傾向にあります。
投機筋は英ポンドに対して「弱気」スタンスを維持しています。今後は方向が変わるかもしれません。
さて、英ポンド先物と円先物のポジションの差をとれば、英ポンド-円のポジション動向をみることが可能となります。筆者は、クロス円通貨については、2通貨のポジションの差をとってグラフを作成しています。
下記は12月23日時点での英ポンド-円のポジション動向のチャートです。71,728枚の英ポンド売り越しとなっています。21週間連続の英ポンド売り越しですが、前週に比べて売り越し枚数は53枚減少しています(3週間連続の減少)。
投機筋は英ポンドに対して「弱気」スタンスを維持しています。ただし、この数値からみると、英ポンドは円に対しては下げ止まる可能性があります。
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