ドルインデックスの動きと投機筋の動向(2008年12月23日)
ドルインデックスの動きと投機筋の動向(2008年12月23日)
・・・投機筋によるスタンスは「中立」に変わる!
米ドルの方向性を占うために、12月23日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみてみましょう。
まず、12月26日時点のドルインデックスの週足の一目均衡表を確認しておきましょう。前週比-0.5%と3週間連続で低下しています。終値は基準線と転換線の間に位置しています。
下記はドルインデックスの日足の一目均衡表です。終値は転換線のすぐ上に位置しています。短期ではまだ下落トレンドが続いています。
下記は、主要6通貨(ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)の投機筋(ノン・コマーシャルズ)の対米ドルでのポジションを合計したものです。
12月23日時点では10,799枚の米ドル買い越しとなりました。21週間連続の米ドル買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて1,104枚減少しています(買い越し枚数は5週間連続で減少)。
ヘッジファンドやCTAなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)の米ドルに対するスタンスは、「強気」から「中立」に変わったと判断します。
下記は、NYBOT(現在はICEの傘下にある)に上場されているドルインデックス先物取引の投機筋のポジションを示したチャートです。
12月23日時点では、5,859枚の買い越しとなりました。買い越し枚数は前週に比べて2,660枚減少しました(2週間連続の減少)。
投機筋の米ドルに対するスタンスは、「強気」から「中立」に変わったと判断します。
以上を総合的に判断すると、今後、米ドルが下落する可能性が高いといえます。
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