日本の2008年9月の全産業活動指数から
日本の2008年9月の全産業活動指数から
・・・2カ月連続でマイナス!
筆者は日本経済の動きを把握する上で、景気動向指数(CI)とともに、全産業活動指数の動向に注目しています。全産業活動指数は、月次のGDP統計の擬似統計とみなすことができます。
本日(11月19日)、9月分の数値が発表されました。足元の状況を確認しておきましょう。
下記は全産業活動指数のチャートです。9月は前月比-0.09%となっており、2カ月連続でマイナスとなりました。3カ月移動平均値をみても下落基調が続いています。経済活動が弱まっていることを示しています。
下記は全産業活動指数の季節調整値の前月比と原数値の前年同月比のチャートです。原数値の前年同月比をみると9月は-0.74%と、同じく2カ月連続で下落しています。
また、下記は全産業活動指数と主な内訳指数のチャートです。9月は鉱工業生産指数が反発する一方で、第三次産業活動指数が下落しています。
日本経済はリセッション(景気後退)局面にありますが、足元の経済はさらに悪化しているとみられます。
なお、下記は全産業活動指数と株価(TOPIX)を合わせたチャートです。参考にしてください。景気動向を考慮すれば、株価は目先さらに下押す可能性があります。
最後に下記は全産業供給指数と全産業活動指数を合わせたチャートです。概ね同じ動きをしています。
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