米国株式のバリュエーション指標(2008年9月24日時点)
米国株式のバリュエーション指標(2008年9月24日時点)
・・・EPSが低下中!
9月24日時点(週央)の米国株式のバリュエーション指標を確認しておきましょう。“リーマン・ショック”の影響を受けて、景気は年末にかけてさらに悪化する可能性が高まっています。企業業績もさらに落ち込む確率が高まっています。
まず、S&P500指数の週足チャートです(指数は週央値)。株価は中期での下落局面が強まっています。
S&P500ベースのEPS(1株利益)とPER(株価収益率)のグラフです。EPSは減少基調が続いています。このため株価が下落しているにも関わらず、PERも上昇しています。なお、PERは9月24日時点で22.88倍となっています。
株式の配当利回り(S&P500ベース)は2.39%となっています。10年国債利回り(3.81%)との格差は1.42%です。
イールドスプレッド(=10年国債利回り-株式の益回り)は横ばいとなっています。9月24日時点ではマイナス0.56%です。債券と比べて株式が割安であることを示唆していますが、割安度合いは薄れつつあります。
今後のポイントはEPSがどこで底打ちするかです。企業収益がさらに悪化すれば、株価の上昇余地は限られます。
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